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情報づくりと伝達手段

2017-01-15 19:43:50 | 当世世間事情
 最大級の寒波のため、日本中が寒さに覆われている。京都での都道府県女子駅伝は雪が降る中走っていた。
 最後の30分ぐらい見たが、初めて住んでいる県のランナーに関心をもった。スポーツなど居住のチームに応援することはなかったのに、何らかの変化が起きた感覚だ。積雪地域で生まれ育ったので、雪が降っている光景が日頃ない心の深層に触れたためかもしれない、と思ったりもした・・・。

 今朝は―3℃で今シーズン最低気温である。昼でも5℃を下回っていたので昼頃のウオーキングはとても寒かった。さすがに老人とは出会わなかった。
 夕方自転車で街へ出かけてが、耳が冷たいという感覚を体験した。5時過ぎでも明るさが残り、家々の上の空が茜色だった。

 昨日の『東京新聞』の吉田潮氏のコラムによると、ピコ太郎がマネージャーとしている古阪大魔王とは同一人とのこと。
 自分の中に2人を同居させ、異なるキャラクターを演じているわけだ。それができる場合異質なことを同時にできることになる。「徹子の部屋」の話の内容がどこまでほんとだろう、と眉唾で聴いていたのだが、そのぼくの感覚は間違っていなかったのだった。

 吉田氏によれば、彼のパフォーマンスは昭和のチンピラ風で音もノイズのよう、としている。だからテレビ等にはおよそのらないので、ネットを利用した。その手法のうまさは驚くべきとしている。海外で称賛されたので逆輸入されて、今や大企業まで便乗してCM等に使うようになった。策士ピコ太郎のみごとな戦略とのことだ。
 ぼくはこの分野ことはよく知らないが、社会現象として何を意味しているのかなと白けてみている。そんなに長く続かないだろう、と。
 しかしこの手の情報手段の方法、作話のうまい人のウソも含んだ内容、さらに表現の仕方などで運命が変わるような時代になっているのだ。
 このような情報に対するリテラシー力を持たなければならない時代であることを痛感している。

 情報のついでに、NHKの18時台ではいつも「電話で詐欺」に気をつけようというコーナーがあるが、最近は「〇〇地域で今▽△の詐欺が増えています」とまるで「詐欺予報、あるいは詐欺警報」といっていい状況になっている。
 ここで連想したのは、ホラッチョという人がいたな・・・。具体的には学歴詐称ということだが、氏のやっていた仕事が、学びの専門性なしにはできないことだったので、その前提がないのに、なりすましをしていたのだ。ぼくはそのなりすましの才能に感心したし、専門性が高いというという前提で聴かせたのだから、多くの人のダメージは小さくない。
 就職等の学歴詐称の犯罪性より、多くの人を偽ったという意味では大きな倫理的な問題なのだ。

 さらに連想してしまう。自分の過去をいじめ、不登校、不良グループのリーダーという今時の困難や逸脱の限りだったことを、自分の表現に語っている絵本作家がいる。過去のことは他人は知るよしもないが、それでどうして学校を卒業して、若くして成功できるのか、何か謎めいている。
 絵本制作途中を泣きながら読んで共感を確認して、完成させていくという。
 あらゆることを作話と自己表現と商品にする才能には感心するだけだが。
 
 


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