アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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元厚生次官宅襲撃事件の闇

2008年11月27日 23時14分19秒 | 監視カメラよりも自由な社会に
 改めて、例の元厚生次官宅襲撃事件について。既に多くの人が言及し、私も前号エントリーの中で触れていますが、余りにも辻褄の合わない事が多すぎます。

・元事務士官宅襲撃事件に自首してきた容疑者についていろいろ考えてみた。(ふじふじのフィルター)
 http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-bf3f.html
・元厚生次官殺害事件:小泉容疑者を銃刀法違反で逮捕(容疑者の動画あり)(カナダde日本語)
 http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-1276.html
・石井こうき(石井紘基)事件と元厚生次官ら連続殺傷事件の経過があまりに似過ぎていないか?(弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版)
 http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/2008/11/post-ce71.html
・「小泉容疑者を厳しく追及する」…拷問を認めるってことではないか? (情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊))
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f1d6954b6890c6253adef326294e9dea
・ヘイトクライム(自国民通信)
 http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/b67d5e5d1129852bde595270a450a9ae
・「報道が犯罪・失言を誘発する」の論調は問題(杉浦ひとみの瞳)
 http://blog.goo.ne.jp/okunagairi_2007/e/1de9b3ec25b6c189da0a7e2b85b6f4e8
・テロリストからのメール(文藝評論家・山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』)
 http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20081125/1227572185
・元次官ら殺傷事件:容疑者は「昔、保健所にペットを殺され、腹が立った」と供述~安易に「テロ」と即断するのは、もう止めるべきでは?(Because It's There)
 http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/blog-entry-1588.html
・「元厚生次官宅連続襲撃事件」(小泉某が本当に真犯人なのかしらねぇ?)(晴天とら日和)
 http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/51309951.html
・なぜ小泉容疑者は働いている様子もないのに家賃を支払ってこれたのか(木走日記)
 http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20081124/1227494218
・襲撃された2人の元次官を「証人喚問」する計画が進行していた?(低気温のエクスタシーbyはなゆー)
 http://alcyone.seesaa.net/article/109980873.html
・元厚生事務次官の連続殺傷事件は構造改革派の足掻きなのだろうか!?(神州の泉)
 http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2008/11/post-a0a8.html
・元厚生次官宅連続襲撃事件の犯罪心理学(心理学総合案内こころの散歩道)
 http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news2/2008/undersecretary_murder.html
・小泉毅容疑者を追い込んだものは何か 元厚生事務官らの殺傷事件から(JANJAN)
 http://www.news.janjan.jp/living/0811/0811242184/1.php

 今月18日に2件の襲撃事件が相次いで発生し、その僅か4日後の22日には、小泉毅(こいずみ・たけし)という46歳・無職の男性が、「俺が犯人だ」と早々と名乗り出てきて、後はもう「背後関係無しの、小泉の単独犯行」の、その線に沿った報道ばかり。余り陰謀論めいた事は書きたくないので、書こうかどうか迷いましたが、これだけ矛盾点が指摘されながら、「単独犯行」説が恰も既成事実であるかの様になってしまうのは、どうしても納得がいかないので、ここで私なりに、この事件について、問題点を整理しておこうと思います。

(1)犯行動機の不可解さ。子供時代のペットレスのトラウマが、何故46歳になった今頃になって、容疑者の頭の中でもたげてきたのか? しかも、自分のペットを処分した保健所にではなく、直接には何の関係も無い厚労省の元官僚に、何故怒りの矛先が向かったのか? そのくせ、それだけ厚労省への復讐心に囚われていた割には、保険所の直接の所管官庁が厚労省ではなく市町村や都道府県であった事も知らなかった(調べていなかった)のは、一体何故?・・・この疑問は、職場の他のバイトにも何人かぶつけてみましたが、同じ疑問は大なり小なり抱いていたものの、結局は「世の中には、そういう色々変わった人も居るだろう」で、落ち着いてしまいました。

(2)収入源の謎。小泉容疑者は、この数年来は職にも就かず、実家との連絡も途絶えていたのに、何故家賃を滞納もせずに払えていたのか? 実際、銀行には数千円の預金しか残っていなかったのに、何故犯行当時も8万数千円もの現金を所持していたのか? 株で生計を立てていたといっても、利益は殆ど出なかった筈だし、サラ金・クレジットの借金が300万円に達していたという事についても、何故無職なのにサラ金・クレジットから金を借りる事が出来たのか? 仮に、リボ払いの繰り返しで利息だけ返済していたとしても、3年間もの間、貸出限度額の枠内で遣り繰りするのは、相当無理があります(バイトに就いていても、家賃払って自活していくのは至難の業なのに)・・・この点に関しては、私が聞いた人全員が、同様の疑問を抱いていました。

(3)そもそも自分の氏名を言い間違えるか? 小泉容疑者は、警視庁への出頭時に、ご丁寧にも住民票まで持参していました。単に身分証明だけなら、運転免許証で充分なのに。それをわざわざ、住民票まで取り寄せて、芝居じみた行為をしていながら、当の住民票にも振り仮名で「こいずみ・たけし」と記載されていたのに、何故自分の氏名を「こいずみ・つよし」と言い間違えたのか? これが確かにアカの他人の名前であれば、「たけし」と「つよし」と言い間違える事も在り得るでしょうが、こと自分の氏名については、言い間違える事なぞ、まず在り得ないのでは。

(4)容疑者の過去と現在との落差。この容疑者も、秋葉原事件の加藤容疑者と同様に、中学・高校時代は秀才で鳴らしています。しかも加藤とは違い、中学・高校時代には反抗期らしい反抗期もなく、国立大学に現役合格している。それが大学中退以後は、次第に職を転々とするようになり、秀才からトラブル・メーカーに豹変、人相も人格も学生時代とは変わってしまっています。そんな悲惨な体験をしたにも関わらず、転職期間中にどんな体験をしたのか、一体何がキッカケでその様に豹変してしまったのか、具体的な事が殆ど何も報道されていないのは、一体何故?

(5)事件に先立つ「厚労省叩き批判」為政者発言との奇妙な符合。この元厚生次官宅襲撃事件に先立って、行政サイドから「厚労省叩き批判」発言が、相次いで為された。まず事件発生前の12日に、政府の懇談会の席上で、トヨタ自動車相談役の奥田碩が、「あれだけ厚労省だけ叩かれるのは、ちょっと異常な話」「本当に腹が立っている・・・なんか報復でもしてやろうかな。例えばスポンサーにならないとかね」と、唐突に発言し出しました。次いで発生直後の19日にも、自民党の津島雄二元厚相が、元厚生次官宅襲撃事件の原因を、「マスコミや野党による厚労省批判にある」と責任転嫁。今まで散々、規制緩和・民営化・「ガス抜き」推進の立場から、寧ろマスコミを煽る形で公務員批判をやってきたのは、自民党や財界だった筈なのに。それが此処に来て、何故一転して自分だけ「良い子」ぶろうとするのか。責任追及が、次第に現場の末端公務員からキャリア・高級官僚に向かいつつあったのを、敏感に察知して、先に予防線を張ろうとしたのか? それとも、襲撃された被害者の元次官はいずれも、年金問題で国会に参考人招致される予定だったとの事なので、「口封じ」の為に、誰かが小泉(或いは小泉の名を騙る誰か)に殺させたのか?

・メディアから広告引き上げ トヨタ奥田氏「報復宣言」の効果(J-CASTニュース)
 http://news.livedoor.com/article/detail/3899286/
・連続殺傷で野党とマスコミを批判 津島元厚相(共同通信)
 http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008111901000557.html
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