アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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早速アラブ料理を堪能してきた

2016年01月27日 17時21分03秒 | 職場人権レポートVol.3


 職場の外国人労働問題の続編のそのまた続編です。数少ないアラブ料理のレストランを見つけて、さっそく味見に行ってきました。
 大阪市中央区の玩具問屋街・松屋町(まっちゃまち)にある「ミスター・ハラル」というお店が、そのレストランです。最寄駅は地下鉄長堀・鶴見緑地線の松屋町ですが、堺筋線の長堀橋からも徒歩で行く事が出来ます。松屋町の問屋街から東横堀川を渡ったオフィス・マンション街の一角に、そのお店はありました。マンションには厨房だけが入居し、店舗はマンション前の広場にビニールハウスを広げて、その中に椅子と机を配置する形になっていました。
 定休日は月曜日で、11時から14時がランチタイム、17時から22時半までがディナータイムです。ランチメニューには、バスマティ・ライスというお米のカレーやビリヤニ(炊き込みご飯)、ケバブ(焼肉)やチキン・魚などのセットメニューが800~1200円の価格で並んでいました。(写真左上がディナーも併せた全体のメニュー、右上がランチのみのメニュー)



 私はその中のカレー・コンボ(800円)を注文しました。すると、ほどなくしてアラブ人と思しき店員が、チキンと野菜の二種類のカレーとサラダが乗ったご飯をお皿に盛りつけて持ってきてくれました(左上写真)。
 ご飯は前述のバスマティ・ライスです。ジャポニカ種(日本のお米)と違って長粒種のインディカ米なので、舌触りがサラッとしています。日本食に例えると、お米とソーメンの中間みたいな、非常にあっさりした舌触りです。ベトナム料理のレストランで食べたお米とも違う触感です。それがカレーとマッチして、日本とはまた違うカレーを堪能する事が出来ました。

 そして、帰りがけにポケットサイズの店のチラシをもらいました(右上写真)。そこに載っていたアラブ庶民料理の定番メニューについて、とりあえずネットで調べた内容を次にまとめておきます。
 まずファラフィル(ファラフェルとも言う)ですが、これはヒヨコ豆やソラ豆のコロッケです。豆にパセリやコリアンダーなどの香草や様々な香辛料を混ぜて揚げたものだそうです。
 次にハモス(ホムス、フムス、フンムスとも言う)ですが、これはヒヨコ豆のペーストです。ゆでたヒヨコ豆に、ニンニク、練りゴマ、オリーブオイル、レモン汁などを加えて、すり潰したものだそうです。それをお皿の上に、土手鍋の味噌みたいにドーナツ状に盛り、真ん中にオリーブ油を垂らして、ピタパンなどに付けて食べるのだそうです。日本食に例えれば納豆みたいなものなのでしょうか?
 ここでピタパンについて説明しておくと、ピザ生地のような丸い形のパンで、中東ではこれを主食として食べます。イースト菌を加えないのでパン自体はパサパサしています。だから、ハモスなどを付けて食べるようになったのでしょう。
 最後にカブサ(カブセとも言う)ですが、鶏肉の炊き込みご飯です。ご飯はもちろん前述のバスマティ・ライスです。
 いずれも、ウィキペディアやイーフードなどのサイトに載っていた記述を私なりにまとめました。もし内容に誤りがあれば、教えていただければ助かります。

Dinner with the Saudis


 なお、このイーフードのHPには、サウジの食事風景や市場の様子を映した上記の動画も掲載されていました。その動画では、サウジは絶対王政のイスラム教国家で、女性の人権が侵害されているという割には、女性の服装や表情が意外と垢抜けていたのが印象的でした。
 そして、イーフードのリンクから、「サウジアラビア滞在記」という、まさに今の私にうってつけのHPにもたどり着く事が出来ました。そのHPを読むと、女性のベールや一夫多妻制についても、「必ずしも女性蔑視ではない。むしろ女性を保護する為のものだ。一夫多妻制も、元は戦争未亡人の救済制度として始まったものであり、夫にはどの妻も平等に扱わなければならないよう義務付けられている」という記述があります。だから、動画に出てくる女性の表情が垢抜けていたのかも知れません。
 しかし、その一方で、フィリピンからサウジに出稼ぎにきた家政婦が、主人から暴行されそうになって、やむなく正当防衛で主人を殺してしまっても、サウジでは一方的に女性だけが悪者にされ、死刑判決が下され実際に処刑されてしまい国際問題になったというニュースも、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのHPに載ったりしています。一体どちらの言い分が正しいのか、今の私には判断が付きません。
 これは、最近のIS(イスラム国)を巡る報道についても言える事ですが、必ずしも日本や欧米のメディアが流す情報が正しいとは限りません。しかし、だからと言って、近代以前の伝統なるものを、そのまま現代に当てはめようとしても土台無理です。現代のルールは、あくまでも個人の人権を尊重するものでなくてはならないと思います。
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