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バカとハサミは使いよう(最後に少し追記あり)

2023年07月02日 09時23分59秒 | 職場人権レポートVol.3
 
数週間前に同僚バイトの某君と飲んでいた時に聞いた話。某君はその日の13時頃から15時頃まで約2時間、たった1人で段ボールつぶしをさせられました。何故そんなムダな人の使い方するのか?その某君を何故、商品ケース仕分けに回さなかったのか?そうすれば、少しでも商品仕分け作業がはかどるのに。重くて量の多いリッター牛乳も、早く仕分けを終わらせれば、作業スペースが空き、商品仕分け作業もどんどんはかどるのに。某君は商品の積み方やコツもある程度知っているので、ド素人の留学生バイトよりもはるかに仕事が出来るのに。
 
それに、どの作業でも、何人かでたまには雑談しながら作業するから、気分よく仕事が出来るし、作業もはかどるのです。それを約2時間もたった1人で黙々と段ボールつぶしばかりさせられたらどうなります?誰しも嫌気が差して辞めてしまいますよ。段ボールつぶしなんて、15時から来るド素人の留学生バイトにさせたら良いのですよ。商品ケース仕分けで、ド素人のバイトにガタガタな積み方をされて、仕分け間違いもされる位なら、皆で段ボール潰しさせた方がよっぽどマシです。彼らもその方が、仲間同士で雑談もしながら作業出来て楽しいし、作業もはかどるのと違いますか?
 
それが「適材適所」という事ではないでしょうか?それがこんな人の使い方して。その数日前の面談で、所長や本社の役員は「会社は決してバイトを奴隷扱いなぞしていません」と言っていましたが、実際の人の使い方を見ていると、奴隷扱いしているとしか思えません。
 
また、先日の某君との飲み会では個人日報に対する苦情も出ていました。「何故あんな意味のない日報を毎日書いて出さなければならないのか?」と。個人日報とは、時間帯別の作業内容を記録した作業日報の事です。バイトは1日の作業が終われば毎日この個人日報を会社に提出して帰らなければなりません。記入項目は作業内容を表す作業コードと、その終了時刻だけです。他には何も書く事が出来ません。用紙の記録をOCRという機械で読み取るので、それ以外の事は一切書けないのです。しかし、それでは作業中に気付いた事や業務改善の意見なぞ書けません。
 
それに、日報の形式も、実際の作業と全然マッチしません。日報には「最初の準備作業は何時に終了し」、「次の商品仕分け作業は何時に終了」という具合に、個々の作業を時系列で記入するようになっています。しかし、実際は複数の作業を掛け持ちしたり、交互に担当したりします。そんなの一々作業しながら日報に付けてられません。それに対して社員は「後でまとめて書け」と仰いますが、それではおおよその内容でしか書けません。そんな概略程度の事しか書けない日報なら、そもそも付ける意味がありません。何故なら、その程度の内容なら、日報付ける以前に社員がそれぞれのバイトの動きを日常的につかめていなければおかしい。それを日報見なければバイトの動きがつかめない所がまずもって問題です。
 
そして最大の問題点が、ただ記録を取るだけの日報で終わっている点です。作業コードと所要時間しか記入出来ず、作業中の気付きや改善提案も書けないのですから。業務改善に全然活かせず、ただアリバイ的に付けるだけの日報なぞ、付けるだけ時間のムダです。バイトの人件費を削る前に、こんな仕事のムダこそ真っ先に削るべきです。
 
しかし、そんなクソの役にも立たない個人日報もたまには役に立つ事もあります。
 
 
昼からの私たちの作業は、午後から夜勤作業で使うカートラック(長台車の事で私たちはカートと呼んでいる)のセットから始まります。各作業場で商品仕分けに使用するカートを店番号順に組み立ててセットするのです。仕分け店舗数は大体100店舗ほどなので、どの作業場も100台ずつセットすれば良いはずです。ところが、いつもそれを大幅に超える200台から300台ものカートを昼一番に置かれるので、余分なカートを他の場所に移動しなければなりませんでした。だから、「バイトの人件費は削りながら、こんな仕事のムダは放置するのか」と、飲み会の時に某君もぼやく事しきりでした。
 
そこで私は一計を案じる事にしました。作業内容は毎日必ずある定番作業だけではありません。それ以外のイレギュラーな作業もあります。日報の用紙には、そのイレギュラーな作業の具体的な内容を、「賞味期限ラベル貼り」などの形で記入する備考欄も設けられています。わずか1行数文字しか書けない小さな備考欄ですが、私はその備考欄のスペースを全て使って、「必要数を遥かに超えるカートをセットする場所に置くな!」と書いて会社に出してやりましたv。
 
すると効果テキメン。翌日から、カートをセットする場所には余分なカートが置かれなくなったのです。その翌日、私の担当する作業場に置かれていたのは約160台(午前作業終了時90台+昼休みの間に置かれた70台)。必要数は約100台なので60台超過ですが、それまでの100台以上もの超過と比べたら許容範囲内です。
 
今までもこんな事はありましたが、それは翌日だけで、翌々日からは、また何百台も余分なカートが置かれるようになっていました。だから、今度も「どうせ1日だけだろう」と、タカを括っていましたが、どうしてどうして。数日間経った今も、そんな状態が継続しています。その後にまた一度、大量のカートが置かれた事がありましたが、その時も日報の備考欄をフル活用して一杯苦情を書いてやったら、その翌日にはまた適正な量に戻りました。まさに「バカとハサミは使いよう」を地で行く話ですw。
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