大涌谷には、ちょっとしたトレイルが整備されていて、硫黄のにおい漂う中、歩きます。
15分くらい登っていくと、頂上に源泉の中で卵がゆでられており、
その名も「黒卵茶屋」という、卵しか売っていないお店があります。
私とティガーが手にもっているのが
名物「黒卵」
まあ、黒い殻をむいてしまえば普通のゆで卵なんですけど、これを一つ食べると7年寿命が延びるそうな。
老若男女問わず、ここでは全員が卵を食べます。
黒卵製造をしているお兄さんは若くてなかなかのイケメンでした。
でも、こんな硫黄くさいところで一日働いて体に悪くないのでしょうか…?
こんなところにもロープウエイが?
いえいえ、これは「黒卵様専用」のリフトでございます。
お兄さんが頑張って作った黒卵をこれに乗せて、ふもとの売店まで運ぶんです。
いやあ、大涌谷思った以上にいいところで、楽しかったです~。
実はマリリンもティガーも4年生のときに遠足でここ来たんです。
マリリンはよく覚えていたけど、ティガーは箱根に来たことすら覚えていなかったんです。
でも、この硫黄のにおい、黒卵の味で、「そういえば、ここ来たことある!!」って思い出しました。
やっぱり、においとか味って、記憶に深く刻み込まれているんですね~。
大涌谷を満喫した後は、ロープウエイの終点、芦ノ湖を目指します。
芦ノ湖では、もちろん
海賊船!!
じゃなくて、
スワン!!
しかもボロい…。
3人乗りなので、夫とマリリンとティガーの3人を乗せたスワンが芦ノ湖に旅立ちました。
真ん中がハンドルのついた操縦席で、両サイドがペダルを漕ぐ席。
3人で交代しながら、かなりスワンをエンジョイしたようです。
なにしろ中学生2人とジムで鍛えている夫の3人ですからね。
デートで来てるカップルや、小さいお子さんを乗せてお父さんだけが必死に漕ぐスワンとはわけが違います。
うちのスワンはスピードも速いし、移動距離もめちゃくちゃ長いです。
こころなしか、うちのスワンさんの目が真剣…?
別に競ってるわけじゃないんですけど…。
芦ノ湖も楽しんだし、またロープウエイとケーブルカーと乗り継いで、強羅まで戻ります。
強羅にはお蕎麦屋さんがたくさんあります。
すごく混んでいるお店もあるのですが、時間がかかりそうだったので、「春本」というそんなに混んでいないお店に入りました。
お蕎麦は普通においしかったです。
でも、この店のおっちゃんが強烈です。
メニューは 写真の「Bセット」(ざるそばと蕎麦の実粥のセット) と それにお汁粉が付く「Aセット」
あとは単品のざるそばととろろそばの4品くらいしかないんですよね。
おっちゃんが「全員同じものを頼んでくれ。バラバラは困る。」
へ? なんで? じゃあ、全員Bセットにしなきゃダメ? 子どもは蕎麦の実粥なんて食べないだろうから、ざるそばだけでいいだけどな…。
そしたらおっちゃん、じゃあ、Bセット2つとざるそば2枚でいいかい? と。
ええ、バラバラじゃいけないとおっしゃったのはアナタですが、それでいいでしょうか?
注文してかなり時間たって、やっと出てきたと思ったら、なぜ後から来た人にどんどん運ぶ?
あの~~と控えめに声かけたら「待ってろ!」と怒られるし。
挙句の果てには、食べてる途中でおっちゃんうちのテーブルに来たかと思うと
「消費税も電気代もあがるから、1人100円アップの400円プラスね」
となりのテーブルでは
「マイ箸持ってきてない人は、1人30円ずつ徴収ね。」
訳が分かりません。
要するに、おっちゃんなりの冗談というか、リップサービスなんですけど、お客さんみんな苦笑い…。
まあ、そんな愉快な苦い接客を経験したかったらおススメのお店でございます。
(お蕎麦は普通においしいし、おっちゃんはサービス精神旺盛なお方だとわかっていればおもしろいです。)
おいしいお蕎麦を食べて、さらに箱根登山鉄道にのって、宮ノ下駅まで戻ってきました。
電車を降りて、朝アマチュアカメラマンが何人も三脚立てて構えていた場所に、夫が走っていきます。
そのベストショットがこちら。
赤い箱根登山鉄道とアジサイ。
実は、これ「電車の後姿」なんですよ。
箱根ってこんなに見どころ満載で楽しいところだったんですね。
それに我が家から車で1時間で着いちゃう!
こんなに近いのに来たことなかったんて、もったいないですよね。
箱根、また来たいです!!