2月1日の第一志望校を終えて、ほっとする間もなく、翌日は第二志望校の試験です。
午前中に試験を受けて、午後からは前日の第一志望校の合格発表…。
2月2日は雪が積もっていましたね。
その日は私が付き添いのはずだったのですが、雪でもし電車が遅れたりした場合、都内の電車に詳しい夫のほうが臨機応変に対応できるだろうということで、夫が付いて行きました。
まさか使うことはないだろうけど一応用意しておいた長靴をはいて、滑って転ばないように(縁起でもない…) まだ真っ暗で雪が降りしきる中、お父さんと手をつないで、2人の足跡を残しながら歩く後ろ姿にまたじーんときちゃいました。
2人が出て行って、私は午後の合格発表まで家でなにしましょう…?
なんかしてないとそわそわして仕方ない。
昨日掃除もしちゃったしな…。
そうだ、ずっと前に録画しておいた「プラダを着た悪魔」を観よう!!
「プラダを着た悪魔」が予想通りおもしろくて、あまりに素敵な衣装の数々にうっとりして、今から合格発表ということを忘れされてくれました。
そして、あっという間に午前中が終わり、とうとう合格発表に向かう時間になっちゃいました。
(映画がすごくおもしろかったからよかったけど、つまんなかったらイライラしてテレビに向かってキレてたかもしれません…。)
寒かったし、帰りにどんな顔して帰ってくるかもわからないし、目深に帽子をかぶって、きっと泣いちゃうだろうからマスカラはなしの最低限の化粧。
最寄の駅に着いたところで、マリリンからメールが来ました。
「お母さん、合格でもダメでも泣かないでね。」
そのメール読んで、駅前ですでに涙するダメな母。
もしダメでも絶対に泣かないとは決めていたけど
「合格してうれし泣きするのはいい?」
と返事しました。
すると、マリリンから
「それならいいよ。大丈夫!」と返事が。
子どもに励まされる親ってどうなの?
学校の近くでマリリンと夫と合流。
マリリンは思ったより落ち着いて、やるだけのことはやったから悔いはないから晴れ晴れとした表情でした。
そんなマリリンを見ていたら、ここまで精一杯頑張ってきたし、当日は気力体力充実して必死で問題に食らいつくこともできたし、本人も満足しているんだ。ここまでやってもしダメだったとしてもあきらめもつくし、神様がマリリンにとって最も幸せな道を選んでくれたんだ。結果はどんと受け止める覚悟はできたというか、悟りの境地でした。
とは言っても、やっぱり合格発表の掲示板を前にすると足が震えます。
定刻ぴったりに、筒状に丸めた用紙を持った先生方が数人出てきて、無言で張り出し始めました。
その瞬間にその場にいた大勢の人たちがどよめきました。
マリリンは受験番号が早かったので、きっとあの一枚目にあるはず!!
でも、おじさん、いや先生の頭が邪魔で見えないのよぉ~~。
とあたふたしている間にも、「番号がない」とわかった人たちが無言で下を向いてどんどん去っていきます。その姿に胸が締め付けられます。
あった??
あった…
あったぁぁぁぁあ!!!
マリリンの番号を見つけました!!
その瞬間はただただ嬉しくて、マリリンをバンバン叩いていたことしか覚えていません。
きっと、今までで一番嬉しかった瞬間だったと思います。
自分の子どもが頑張ってきた努力の結果が実を結んだ瞬間。
怒ったり泣いたり尻叩いたりしながら応援してきた日々が報われた瞬間。
本当に嬉しかったです。
当然泣きました。だって、合格したら泣いていいってマリリンも言ってたし。
「お母さん、感激しすぎ。
私も泣きたかったのに、お母さんが泣きすぎて泣けなかったじゃん。」
「あとさぁ、あのときさぁ、ずっと何回も何回も同じことずっと言ってくどかったし、バンバン叩いて痛かったんだよね。」
ごめん。