旅行好き!

家族旅行よりママ友旅行が増えてきました。

中学受験奮闘記⑦ 終わってみて…

2012年02月28日 | 徒然なる日々
埼玉2校から合格をいただいたものの、2月からの東京神奈川入試ではご縁があったのは1校でした。

その大事な大事な合格をくださった学校に、しかも特待生というおまけつきで進学することになりました。

ずっと?続きで、心が折れそうになった時に飛び込んできた合格。

それはそれは嬉しくて、ティガーと飛び上がって抱き合って喜んだのですが…。



時間が経つにつれて、ティガーの中で悔しさがこみあげてきているようです。



「他も受かったけど、特待生だからここにしたって友達には言った」
「あんなに頑張ったのに、ここしか受からなかったんだよね…。」
「○○君は△△中学だって…。 いいな…。」




第一志望校C中学への思いが強かっただけに諦めきれないという気持ちもわかるのですが
よく考えたら、C中学遠いのよ。

1時間15分くらいかかるし。

あまりに自由な校風で、勉強も力入ってない学校だから、ティガーは流されてしまうかもしれない。
それに、華奢なティガーには学ラン似合わないわよ。

その点、進学先となったF中学は家から近いし、おしり叩いてお勉強させてくれるから
塾なしで国立だって狙えちゃう?
ブレザーだってかっこいいしね。








4年生から塾に通って、6年生になってからは野球やめて、テレビも見ず、友達と遊ぶ時間もなく、ゲームも封印して必死に頑張ってきたんです。

神様はちゃんと見ていて、「ここが今のティガーに一番だよ」という学校を選んでくれたんだと思います。



今はF中学に対してネガティブな思いが先行しているけれども、入学して、友達できて、部活始めて、きっとすぐに
「この中学に入ってよかった」
って思うに違いないんです。

今は人生で初めての挫折感を味わっているかもしれないけど、その悔しさを胸に中学高校で頑張って、大学でリベンジすればいいんです。


中学受験って、その瞬間は必死で他が見えなくなってしまいがちですけど、終わってみれば中学受験なんて人生の小さな通過点の一つですよね。
ここから先、どうやって自分で人生を切り開いていくのか、これからの自分の努力と能力で決めていくんですよね。




今のティガーには結果しか見えていないけど、そこまでの努力の過程や積み重ねてきた勉強は決して無駄になるわけがなく、12歳でここまで頑張ったことは絶対に人生の糧になり、これからの人生の土台となって支えてくれることでしょう。

ティガーがそれをわかるのは、大人になるころでしょうか…。



とにかく、時に寄り道し、時にリタイヤしそうになり、時にスキップし、時にヨロヨロになり、最後は全力で走り抜けたティガーの中学受験が終わりました。









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受験中は、8時間は寝ないと死ぬといって、夜10時には寝ていたティガー。

今は11時になってもゲームと格闘しています。

1日10時間勉強に費やしていた時間はすべてゲームの時間へと豹変いたしました。

毎日友達と約束して遊びまくり。


テレビもビデオに撮ったアニメのみ(ワンピースやナルト)をCMを飛ばして15分で見ていたけど
今はじっくりとCMも見ちゃうし、ダラダラとバラエティ番組も見ます。

タイマーに追い立てれることもなくなりました。



小学生らしい普通の生活を満喫しています。



受験勉強中は、ほぼつきっきりで2人3脚どころか2人羽織か?って状態で
ぶつかることも多く、うんざりすることも多々ありましたが、
受験終わって「コンビ解消」したら、ティガーと共に過ごす時間がめっきり減って
ちょっぴり寂しいような…。

ティガーも中学生になり、突然親から離れていくんだろうな。


生意気な反抗的な態度をとるティガー、
ちょっと前まで私の肩くらいの背丈だったのに、気づいたらほとんど同じくらいになっていました。
「ふふ、成長したわね」
と温かく見守っていきたいと思います。










中学受験奮闘記⑥ 2月5日

2012年02月28日 | 徒然なる日々
2月1日から4日まで5校の受験を終えて、ゲームに浸るティガーですが、5日の朝はまたまた緊張。

前日に受験した学校の合格発表が、ネットで朝9時に発表されるのです。

そこそこ手応えがあったティガーはドキドキしながらパソコンに向かい、発表画面が出るのを今か今かと待っています。




私は怖くて別の部屋で待っていました。



「ないっ!!!」



ティガーの声が家中に響き渡って、我が家の受験が終了しました。




長い長い5日間でした。










中学受験奮闘記⑤ 2月4日

2012年02月28日 | 徒然なる日々
前日の想定外の特待合格に上機嫌のティガー。

「オレね、波に乗ったら行けるんだよね。ドミノ現象ってやつ。だから、今日は行けそうな気がするよ。」

とやる気満々でG中学の受験に向かいました。

G中学はティガーにとっては第2志望のお気に入りの学校です。




校門のあたりには、中学受験名物の塾の応援の先生がずらりと並んでいます。
その中に今までずっと励まし続けてくれた塾の先生を見つけ、すごく嬉しそうなティガー。

先生とガッチリと握手を交わして、凛々しい顔で会場に入っていきました。


「2月1日から毎日泣いたけど、よくここまで頑張ってきたよね。
これで最後の試験だよ。精一杯戦っておいで。」

と、後ろ姿を見送りました。




試験が終わって、ティガーが一番に会場から飛び出してきました。

上機嫌です。

「結構できたんじゃないかなぁ~」

最後に憧れていた学校を受験できた喜び、まあまあの手応え、そして何よりも受験から解放される安堵感でいっぱいだったんでしょうね。

いつになく笑顔です。


そして、その足で向かったのは…

トイザラス!

受験が終わったら買う約束をしていたPSPやソフトを購入して、その日の午後からは
受験生からゲーマーに変身したのでした。


中学受験奮闘記④ 2月3日

2012年02月23日 | 徒然なる日々
呆然としながら起きてきたティガー。

「そういえば、全部落ちたんだったな…」

「今日は憧れの中学じゃなくて、F中学を受けるんだったな…」

朝からティガーの目は死んだ魚のようです。




しかも、泣きすぎで目がパンパン。

さらに、昨夜マリリンに殴られた頬は真っ赤、まぶたも腫れ上がりとんでもない顔です。

(マリリンのパンチがあともうちょっと目のほうにずれていた受験できなかったかもっていうくらい腫れてました…。)


今日受験するF中学は家から近いので車で行ったのですが、車の中でもずっと溜息。

学校に着いても一言もしゃべらず、下を向いてさっさと会場に入ってしまいました。


その様子を見て
「今日も難しいかも…。」
と思いながらも
「今日は絶対に合格してほしい」
と祈るような気持ちでいました。


この日の午後には1日に受けた第一志望校の合格発表が、今時珍しい学校掲示板で張り出しです。

夫がティガーのお迎えすることにして、私が合格発表を見に行きました。



C中学には昨夜ティガーを励ましてくれた先生も来ていました。

「ティガー、今朝はどうでしたか?」

「……ずっと溜息ついてました…。」 そういうのがやっとでした。

「大丈夫、そうはいっても、絶対にティガーは頑張ってきますから!!」


とここでも先生に励まされ…。




いよいよ、ずっとずっと憧れて頑張ってきたC中学の合格発表です。




でも、やっぱりここにもティガーの番号はありませんでした。



何回も何回も確認したけど、ティガーの番号は見つけることはできませんでした。



その場にいた先生には
「ありませんでした…。」

と一言挨拶して、さっさとその場を去りました。


するとそこにF中学の受験を終えたティガーから電話がありました。

「どうだった?」
「なかったよ。」
「ふーん…。 今日は頑張りました。できたと思います。」


ほんの十数秒の会話でした。



後から聞いたのですが、この時イトーヨーカ堂の駐車場で電話して、車の中でずっと泣いていたそうです。







家に帰ると、ティガーがぼんやりしながら机に向かっていました。

まだ一つも合格がないティガー、翌日4日も受験は続きます。


親としては2日の午前中に受けたD中学をリベンジしてほしかったのですが、ティガーはどうしてもG中学を受けたいといいます。

話し合った結果、もし、今日受験したF中学が残念な結果ならもう一度D中学、F中学が合格だったらG中学を受けようと決めました。




今日受けたF中学は即日夜7時ネット発表です。


夜7時までは気持ちも落ち着かず、翌日受験する予定のD中学やF中学の過去問をパラパラ見ていました。







夕方5時頃、電話がありました。

ティガーが電話に出て

「はい…。   はい。   はい。    はい。     はい。 わかりました。」

淡々と返事をして、電話を切って、ぼんやりしています。



塾の先生から励まし電話かな?

なんにも言わないし、まあいいや。


とほっといたのですが、どうも気になるから

「誰から? 塾の先生?」

って聞いてみたら

ぼそっと

「(今日受験した)F中学から…。  なんかね、特待合格って言ってたよ。」



はぁ???????

特待合格って??????



「ちょっと、待ってティガー。特待って電話かかってきたの? F中学から???」
「うん」

「なんで電話代わらないのよ~~~~~。」

「いたずらかもしれないし、どっきりかもしれないから、お母さん学校に電話して確認するからちょっと待って。」


私はパニックになりながらF中学に電話しました。


「受験番号××番のティガーですけど、先ほど電話かかってきて特待合格とか言ってるんですけど、これは一体どういうことでしょうか?」 (実際にはもっと丁寧に言いましたけどね)



すると、

「ティガー君ですね。 先ほどご本人にはお伝えしましたが、大変優秀な成績でしたので特待生合格といたしました。」

「あっあっありがとうございますぅっ!!!」

もう声にならない声でお礼を言って、電話を切って、ティガーと泣きながら抱き合って初めて勝ち取った合格、しかも特待生合格の歓びを爆発させました。





(でもさ、こんな重要なこと、子供だけに伝えて電話切る?
ちゃんと親に代わってよねって思いませんか?)



私、ものすごく涙もろいんですけど、不合格のときは親は泣いてはいけないというか泣いてる場合じゃないというか、なんとか励ましてなんとか次の試験に気持ちを持っていかなくちゃとかいろいろ考えて全く泣かなかったんですけど、この合格の電話は本当に本当に嬉しくて、涙が止まりませんでした。

昨夜
「こんなつらい思いするなら中学受験なんかしなきゃよかった」
と叫んでいたティガーが

「今まで頑張ってきてよかった。努力がやっと報われたよ。 本当によかった。」
「こんなに合格って嬉しいんだね。中学受験してよかった。」

とつぶやいていたのを聞いたときに、またまた泣けてしまいました。




ティガーはすぐに塾に電話して、

「F中学受かりました! しかも特待です!!  お母さん泣いてます。」

って誇らしげに話し、電話口では先生が涙声で喜んでくれて、ずっと応援してくれた先生ともやっと合格の歓びを分かち合うことができました。

「昨日のお姉さんのパンチが効いたのかもね。ティガー、もう一方のほっぺも殴ってもらえ。」

と笑いながら先生と話す姿は幸せそうでした。



F中学は合格したものの、やっぱりどうしても翌日のG中学を受験したいというティガー。

「きっといい波が来てるから明日は行けると思う。」

とノリノリで4日の受験にむかいました。




中学受験奮闘記③ 2月2日

2012年02月23日 | 徒然なる日々
2月1日の第一志望校がどうやらうまくいかなかったティガー。

相当落ち込んでいましたが、発表は3日です。

それまでに合格を勝ち取っておきたい。



2月2日は長い長い一日になりました。




2月2日は午前と午後の2校受験。

両方とも過去問の出来も上々だったので、気持ち的にはかなり余裕をもって受験会場へ向かいました。


午前中のD中学の受験が終わって会場から出てきて最初に会うとき、
「今日はどんな顔してるかな…。」
と不安でしたが、今日は笑顔で上機嫌でした。

「めっちゃできた~。 これは合格できたと思う!!」

といつになく饒舌なティガー。

そのままの勢いで午後受験へ向かい、午後のE中学でも頑張りました。
こちらはちょっと微妙かな~といいながらも、そこそこの手応えはあった様子。


朝7時に家を出て、2校受験して家に帰ったのは夜の7時過ぎでした。



両校とも即日発表です。

午前に受験したD中学は夜の8時にネット発表。

自信満々のティガーは張り切って、自分でポチッとな。






ところが…



そこにはティガーの番号はありませんでした…。



「なんで?なんで? おかしいよ。」
「もしかして特待生のほうにあるとか?」



どこを探してもティガーの番号はありませんでした…。




ティガーは体中の力が抜けて、その場にしゃがみ込んで頭をぐしゃぐしゃにして

「なんでだよぉぉぉぉ~~~~~っ」

って叫んで号泣。







どんだけ泣いてもどんだけ叫んでもどんだけ椅子を蹴っ飛ばしても、ティガーのあふれる思いは止まることがなく、
ずっとずっと泣いて叫んで足をバタバタさせています。


「全滅だよ」
「どっこも受からないよ」

「こんなに頑張ってきたのに、こんなにつらい思いするなら中学受験なんかしなきゃよかった」


12歳の男の子にはあまりにもつらすぎる現実です。


そこへ姉のマリリンがなんとか励まそうと
「ねえ、ティガー」

とやってきました。

が、ティガーは

「お前の顔なんて見たくねえんだよ」
「お前にオレの気持ちがわかるわけねえだろ」


とマリリンに罵声を浴びせました。

すると、マリリン、

「なに? 私が不合格になったことがないから?」

「いつまでも甘ったれてんじゃねえよ」

といきなり、ティガーの頬に平手打ち。
ティガーの頬にマリリンの手の後が真っ赤につくくらい思いっきり。


私もびっくりしましたが、ティガーはもっとびっくりしたでしょう。

なぜオレが殴られなきゃならない?????


マリリンはその後も泣きながら、

「ティガー、がんばれよ」
「泣いてたって合格はこないんだよ」
「悔しかったら明日合格とれよ」

と叫んでいます。


もう、その場が収拾つかなくなってしまい、夜の9時ごろに嫌がるティガーを引きずるようにして塾に連れて行きました。

先生としゃべったら少し落ち着いたのか、冷静さを取り戻したティガー。

するとそこに夫からメール。

「(午後に受験した)E中学も残念でした…」



当初の予定では、2日に受験する2校のうち、どちらか、いやたぶんどっちも受かるだろうから、そしたら3日には
超憧れのチャレンジ校を受験するつもりでいました。
チャレンジ校とはいえ、過去問もかなりやって「もしかしたら…」なんて思いもありました。

でも、こうなってしまった今、チャレンジ校を受けている場合ではありません。

一応W出願していた、もう一つのF中学を受験して、がっちり合格を取ろうということになりました。

先生から

「ティガーなら、F中学の特待生になれるから、しっかりやって特待取ってこい!!!」

と励まされ、ヨレヨレで家を出た時とは別人のようなしっかりした足取りで、夜の10時ごろに家に帰ってきました。

それでもやっぱりベッドに入ると、いろんな思いが押し寄せてくるのでしょう。

布団にくるまって泣きながら寝ました。