ローマといえば、まずコロッセオを思い浮かべるんじゃないかと思います。
私たちも、短いローマ滞在時間の中で、コロッセオに行くことが一番の目的でした。
入り口で入場料を払って、日本語のオーディオガイドも借りてみました。
実際に行ってみると、その大きさに圧倒されます。
約2000年前に造られた、ローマ最大の娯楽施設。
「娯楽」といっても、実際には血なまぐさい「人間 VS 猛獣 デスマッチ」 なんですけどね。
手前のほうだけは、「床」 がありますが、当時は全面に床があって、 そこで死闘が繰り広げられていたわけです。
その「床」も、なんとも画期的なつくりになっていて、なんと「取り外し可能」だったそうです。
なぜなら、死闘で流れた血を洗い流すためだって…。
地下には、格闘家の控室や、猛獣の檻や、ちょっとしたエレベーターのようなものまで完備されています。
さらに驚くべきは、その収容人数。
なんと約5万人!!
東京ドームとほぼ同じよ??
日本がやっと弥生時代に入り、稲作を始めて、集落が形成されようか、という頃に、すでに東京ドームでナイター観戦よ?
ローマ帝国、すごいわ。
コロッセオの正面にある「フォロ・ロマーノ」 は、コロッセオができる前くらいから古代ローマの中枢都市として整備された公共機関が集まった街。
ちなみに、コロッセオの入場料にはフォロ・ロマーノの入場料も入っているので、ぜひとも行ってみるといいと思います。
あまり人がいないので、静かで落ち着く「遺跡公園」みたいな感じです。
私たちは、時間がなかったので、手前のほうだけちらっと行っただけですが、ここもじっくり見たら面白そうです。
なにしろ、ローマ帝国の中枢都市ですから、政治機関の建物とか、神殿とか教会とか凱旋門とか、豪華に荘厳に綿密に造られていて、またもや「日本が弥生時代に…」としつこく思っちゃいます。
(しつこすぎ…?)
まだまだ発掘中ですので、街はさらに拡大していくのでしょう。
ローマって、ちょっと掘ったらいくらでも遺跡が出てくるんでしょうね。
さあ、ローマ最後も目的地
「サンタ・マリア・イン・コスメディン教会」
に向かいましょう。
フォロ・ロマーノを右手に見ながら、この河原?を歩いて行くと、奥に見えるピンクの建物の裏側あたりにあります。
コロッセオから歩いて15分くらいでしょうか。
映画「ローマの休日」で有名になった「真実の口」
かくも小さな質素な教会の入り口にひっそりとありました。
ひっそりと言っても、かなりの行列でしたが…。
ローマに来たからには、ここに手を入れなくては帰れません。
ポセイドンの口に手を入れて、
はい、ポーズ♪
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朝7時にホテルを出発
ヴァチカン⇒コロッセオ⇒フォロ・ロマーノ⇒真実の口
ホテルに戻ったのが11時過ぎ。
4時間でこれだけ回れました。
短いローマ滞在もこれにて終了。
いやいや、エジプトも含めてマリリンと夫は10日間(私とティガーは6日間)の長い長い古代のロマンを追い求める旅が終わりました。
今回の旅は、家族全員がずっと憧れ続けてきたエジプトとポンペイに1度にいってしまうという贅沢なプランでした。
いくらエジプトもポンペイも好きだと言っても、ずっと遺跡ばかりを見続けるのってどうなの?
飽きないの?
と思っていましたが、いやいや、やはりこのスケールの大きさは飽きるどころか、さらにいろんなことを知りたくなってしまう魔性が潜んでいるようです。
マリリンはさらにエジプトへの理解を深め、もしやこのまま吉村先生に弟子入りしちゃうのでは?と思うほどです。
ティガーも、テレビで見るたびに行きたいと思っていたポンペイに行けて、ローマという国がどんなに発展していたかを知って、知的好奇心が刺激されたんじゃないかと思います。
私も夫も、「一生に一度はピラミッド見てみたいよね~」
と言っていたのが、こんなに早く実現してしまい、一緒に行ってくれた子どもたちに感謝です。
長くて遅い旅行記でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
この旅行記は私たち家族にとって「宝」となると思います。