子供の冬物最終処分セールをやっていまして、このブーツがすっごく安かったんですよ。
定価3990円 → 2990円 → 1990円
そして、さらに半額!
ダメ押しのIYカードで買うと、さらに5%引き。
要するに900円くらいになっていたわけです。
900円と思うと、安い割にはかわいいですよね?
そう言えば、マリリンのブーツもちょっときついって言ってたよな。
この値段なら買ってもいいか~。
でも、靴って服と違って、サイズがかなり限定されますよね。
それに子供って、ちょっとでもはき心地が悪かったり、歩きにくかったりすると結局履かなかったりするので、難しいですね。
そりゃ、本人を連れてきて試着させるのが一番なんですけど、マリリンと一緒にお買い物に来られる日なんていつになるかわからないし、なにしろ現品限りですから、今買わないとなくなっちゃうし。
(ちなみに、マリリンはおしゃれには全然興味ないので、私が適当に選んで買った服でも靴でもなんでも喜んで着用してくれます。)
マリリン、足のサイズ23cmなんですよ。
私と同じ。
だから、私がはいてみればいいってことに気付いちゃいました。
そこで、私、真剣に吟味始めました。
このニットのブーツの他にも、ウエスタンブーツとかファスナー付きのロングブーツとかいろいろあってね。
次から次へと23cmはいてみました。
でも、来年になったらもっと足大きくなるよね、きっと。 24cmもはいてみるか。
当たるところはないか、歩きにくくないか、履いて歩いて鏡見て…
ブーツの試着って、結構大変ですよね。
しゃがみこんで、ブーツを何足も並べて、かなり長い時間、真剣に悩む私。
そこで、ふっとなんだか冷たい視線を感じたのです。
そう、いいオバサンが子供用のブーツを次々にはいて、真剣に悩んで…
「いくら安いとはいえ、オバサン、あなたが履くの? そりゃないよ。」
そういう真冬の北風のような骨身にしみるほどの冷たい視線が私の体を貫通したのです。
あまりに真剣に吟味していたので、周りが全く見えていませんでした。
想像してみてください、900円の子供用のブーツを次から次へと履いて、真剣に悩むオバサンの姿を。 自分用に購入するべく、必死で選んでるようにしか見えないですよね。
そこで、ふっと冷静になった私。
髪をかきあげ、クールを装い、
「あーあ、なんでうちの子ったら、こんなに足大きいのかしら、私と同じサイズなんて参っちゃうわ~」
「子供ってすぐに足大きくなっちゃうから、やっぱり大きめを買っておくべきかしらね~」
「見た目かわいくっても、歩きにくい靴だと子供って履かないものよね~」
誰も聞いていないのはわかっていながらも、周りに聞こえる大きな独り言をぶつぶつつぶやきながら、そそくさと選び、このブーツに決定したのでした。
私のブーツじゃないんですっ。 小5の娘のブーツなんですっ!!