見て~!!
平安神宮の見事なしだれ桜の前で見つめ合う新郎新婦。
うららかな春の陽と、満開の桜をバックに白無垢姿のちくわ。
私感動です。
ちくわのダーリン=ちくわの夫=ちくわ夫=ちくわぶ (彼がちくわぶを食べたことがあるかどうかは不明。)
ちくわぶさんも紋付き袴が良く似合います。
実はこのときは、観光客がごった返していました。
花嫁さんがいるだけでも目立つのに、相手が外国人とあって、観光客の皆様も大喜びで写真撮りまくっていました。
気分は芸能人です。
なかには好奇心いっぱいのおばちゃんが「なんかの撮影?」とか傍らにいる私に聞いてくる方もいるんですよ。
なぜか私が得意になって「いえいえ、本物の新郎新婦なんですよ。」
「相手の方はどこの方?」 「あら~、イギリス人なの~」 「日本に住むの? へえ、ロンドンに。そりゃ大変ね~」 などなど聞きながら、「美男美女のカップルね~。」 「おめでとう!!素敵よ~!!」とみなさま心から祝福されました。
私も気合い入れて着物を着てみました。
(もちろん着付けしていただきました。)
ロンドンから、ちくわぶさんのお友達がこんなに来てくれていました。
ご両親、妹さん夫婦とお子様方、おじい様とおばあ様までいらっしゃって、総勢20人!!
こんなに素晴らしい満開の桜の京都や、由緒ある神社での神前結婚式なんて、日本人でもそう味わえないですよね。
きっとみなさま感動されたことでしょう。
結婚式の後は、神社からほど近い料亭での披露宴。
新婦は艶やかな振袖にお化粧直しです。
新郎新婦とご両親による盛大な鏡割り。
私、恐縮ながら司会をさせていただきました。
日本語と英語で!!
(英作文はやってもらいましたけど…)
披露宴といっても特にイベントがあるわけでもなく、和やかにお食事をしておしゃべりをして、穏やかな祝福の時間が過ぎていきました。
超高級料亭だったので、お食事がものすごく美しく美味しかったのですが、私、司会で緊張していたし、立ったり座ったりしてるうちにお料理がたまってくるし、だんだん着物が苦しくなってくるしで最後のお料理を不覚にも残してしまい、今となってはものすごく悔やまれます。
ああ、あんな高級料亭、一生行けないだろうに…
大学生のとき、4年間も寮で一緒に過ごしたちくわとまんじゅ。
私にとっては、ルームメイトであり、姉妹であり、大切な友達。
「私たち親友よね?」なんて確認し合ったこともなく、意外とあっさりした関係だったりするんだけど、これからもずっと細く長くつながっていく関係でいたいね。
司会という大役を終えて、新郎新婦の幸せな姿を見届けてほっとしていたら、ちくわぶのお母様がいらっしゃって、
「素敵な司会、ありがとう。」って言ってくださいました。
そして、「あなたの大切なちくわは、私たちが引き受けるから。ちくわは私たちの大切な家族なのよ。ロンドンで困ったことがあったら私たちが守るから。安心してね。」
思わず涙が…。
幸せな気持ちのまま、新幹線で私の大切な家族の待つ家に帰りました。
家の中はとんでもないことになっていたけど、会社を休んで子供と過ごしてくれた夫と新学期を元気に迎えた子供たちに感謝しつつ、黙々とお片付けをしました。
長い3泊4日の大阪と京都の旅でした。