16時過ぎにホテルに戻ると、スクート航空(14:40 桃園空港着) でやって来たコロンとモカが
私たちの隣の部屋で寛いでいました。
私はモカと会うのは、約10年ぶり。
幼稚園の年少のときは、いろいろお世話になったのですが、卒園後はお会いする機会もなくて…。
でも、久しぶりにお会いするモカは、相変わらず細くてかわいらしくて、全然変わっていませんでした。
コロンとは、よく会っているんだけど、こうして台北のホテルで会うなんて、なんだか感激。
しばし四人の再会で盛り上がり、じゃあ、夜ご飯を食べに行こう! と言うことになりました。
今日の夜ご飯は 「台北食べ歩き」 ってことで、4人で歩き回って、ちょっとずついろいろなものを食べよう!
まずは、最初の目的地 「阿娥水餃」 に向かいます。
ホテルからタクシーに乗って、ホテルの前の大通りをずーっと東にまっすぐ行ったところにあります。
で、ホテルの前に止まっていたタクシーに4人で乗り込みました。
(私がお財布担当なので、私はいつも助手席に乗ります。)
タクシーに乗り込むと、カーステレオからは、日本の演歌が聞こえてきます。
どうやら、運転手さんは、日本の演歌が大好きみたい。
ダッシュボードのところには、日本の演歌のCDが20枚近く置いてあります。
運転手さん、にっこにこしながら、
「オジシャン、ウタ、ジョージュネ~~~」
とカタカナ日本語で自分が歌がうまいということをアピールし始めました。
そして、運転しながら、ごそごそなにやら探し始めたの。
ちょっと、ちょっと、ちゃんと前見て運転してよ~~。
CDを何枚も手に取り、これじゃない、これじゃない、あっ、これだ!!!
と意中のCDをカーステレオにぶち込みました。
ん?
んん?
こっ、これは?
もしかして????
聞き覚えのある前奏が流れ始めて…
ずん、ずんずん、ずんどこ♪
キターーーーー、まさかのキヨシ、キターーーーー!!!
もう、これがかかったら、叫ぶしかないでしょ、
♪ずん、ずんずん、ずんどこ♪ キヨシっ!!!
♪ずん、ずんずん、ずんどこ♪ キヨシっ!!!
おじさん、鼻の穴全開で、大声で歌い始めます。
♪風に吹かれて、花が散る~~~♪ パパヤ
♪雨に濡れても、花が散る~~~~~♪ パパヤ
おじさん、相当歌いこんでるな。
さっきまでのカタカナ日本語じゃなくて、 平仮名漢字を駆使した完璧な日本語で
こぶし回して、朗々と歌い上げ。
私も、「パパヤ」 と 合いの手を入れずにはいられません。
キヨシ、暗譜している一番を歌いきります。
♪そっと目くばせ チャーシューを
いつもおまけに2・3枚♪
はいっ
♪ずん、ずんずん、ずんどこ♪ キヨシ!!
♪ずん、ずんずん、ずんどこ♪ キヨシ!!!
タクシーの中は、キヨシワンマンショー!!
4人で大爆ショー!!
ああ、だれか 「キヨシのうちわ」 持ってきて~~~~!!
後部座席のコロンが動画を撮ってくれたのですが、そこがタクシーの中とは思えない超盛り上がり。
お目当ての 『阿娥水餃』 までは、10分もかからない距離ですが、
ものすごい濃厚な時間を過ごさせてもらいました。
今、思うと、キヨシ(運転手さんのことですが)は、純粋に日本人に自分の十八番を聞いてほしかったのか、
あるいは、日本人にこれをやれば、ここまで盛り上がることを知っていて、
私たちを喜ばすためにわざわざ歌ってくれた確信犯なのか…。
多分、前者…。
お腹が痛くなるくらい笑って、『阿娥水餃』 に到着。
ここでは、水餃子1個6元を8個と、牛肉麺を頼みました。
牛肉麺は頼むつもりなかったんだけど、さすがに餃子1人2個ずつ、48元(200円以下)は悪い気がしたし、
先ほどのお茶屋さんで、台湾では絶対牛肉麺食べて!!
と言われたので、牛肉麺とはどんなものか味見です。
名物の水餃子は、店先に無造作に置いてある、酢や唐辛子や醤油でタレを作って、いただきます。
皮はプリプリで、具はジューシー。
1個6元(24円) ですが、結構大きいし、皮がしっかりしているので、2個食べると、そこそこ満足。
(これからいろんなもの食べるので、ここでは味見程度ね。)
牛肉麺は、八角の風味が効いた、パンチの強い味。
最初は、クセがあって、 「うーん? これはおいしいのか?」
って思うんだけど、慣れてくると、なんだかクセにある味。
牛肉は、やわらかく煮込んであり、箸で切れるくらい。
日本では味わえない、初めての味に、ちょっと感動。
お店は、いかにも、台北の路地にある食堂。
きっと、すごく美味しかったんだと思う。
けど、キヨシのインパクトが大きすぎて、この店のことはあまり印象に残らなかった…
恐るべし、キヨシ…。