5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

撫で牛もマスク

2021-01-12 21:14:54 |  ニュース

首都圏に続き愛知県にもコロナ緊急事態宣言が発せられた13日、県内では319人(延20087人)の感染が確認された。今日で2万を超えて急速度で上昇中である。死者の発表も同様で今日は6人(累計294人)である。

全国の感染確認は5845人(延304727人)とこちらは30万人を超えた。死者は22都道府県であわせて94人(累計4286人)となった。重症者は900人で過去最多を更新だ。

全国の感染確認延数は10月29日の10万人超えから12月21日に20万人に達するまで50日以上かかっていたのが、20万人から今日まで3週間でさらに10万人が増加したことになる。

「マスクをした青銅の牛の頭を撫でるマスクをした女子高生」の姿をとらえた写真。見出しには『手を尽くし春願う』とある。昨日の中日夕刊「コロナの街角」というコラムだ。

「去年は休校で授業が遅れタイヘンでした。ラストスパートを頑張って志望校に合格するように祈りました」

写真の女子高生のコメントだ。場所は名古屋の上野天満宮。学問の神、菅原道真を祀るこの社はアイコンの「牛」を撫でて天神様のご加護を祈ろうとやってくる受験生たちが「大学入学共通テスト」を前にして増えてきているという。

彼等を受け入れる神社側もシンボル牛にマスクをさせ「像を撫でた後は手の消毒を」と境内にアルコールボトルを置くなど、コロナ対策に余念はないと書かれている。

「牀寒く枕冷かにして/明に至ること遅し/
 更めて起きて/灯前に独り詩を詠む」

道真のこの冬の詩は、大岡信の「折々のうた(第三)」に載っている。《菅家文草》の冬夜九詠のうちの独吟が出典だ。天神様は平安の漢詩人中の大才で生涯五百余りの詩を遺している。

「寒気が厳しい冬の夜。一旦は床に入ったが眠られず、再び起き出して灯火にむかい、ひとりで詩作に没頭する。夜はまだ明けない」まさにテストを前にした受験生の心理につながるが如き詩ではないか。

今が正念場の受験生諸君たちに明るい春が訪れるように!という記事のまとめがなんとも切ない。

 


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