5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

亀の昼寝

2008-05-26 22:11:39 | 自然
午後は気温が上がり、初夏の気分である。

呼続の駅から新瑞橋まで山崎川の右岸を歩いてみる。日差しはキツイが川面をすぎる風が心地よい。生活道路になっているバンクだが車の行き来はすくなく、のんびり歩けた。

コンクリートの護岸壁に手をついて、背伸びしながら、川の中州を眺めているおばあさんに気がついた。こちらが近づくと、自分のケッタイな様子を不審がられるとでも勘違いしたのか、むこうから声をかけられた。

「ほら、あそこに亀がお昼寝してるでしょ。いつも10匹くらいいるから、今日は何匹かなと思って見ていたんだけど、1匹だけねえ。」といわれて、指差す方をみると、確かに砂の上に黒い丸いものが動かずにじっとしている。亀らしいがよく判らないともいえないから、「ああ、ほんとだねえ」といとも無責任な答えをしながら通り抜けた。

近くのスーパーで買い物をした帰りなのだろう、道端に停められた自転車には食品バッグが乗っかっている。亀の昼寝は、おばあさんが見つけた秘密なのだろう。
砂場を笹が覆うように生えていて、餌をもとめて飛来する鳥々たちも、昼寝の亀を邪魔できないようになっていそうだ。漣が陽光を反射している。

山崎川は、平和公園の猫ヶ洞池を水源に、昭和区、瑞穂区、南区へと流れ、港区で名古屋港へ注ぐ全長13キロ程の2級河川だとWEBにはある。20年ほど前には、国の「ふるさとの川モデル河川」に選定されているから、浄水などして汚染を防止する手立てが取られているのだろう。そのせいか、水の中には小魚が泳いで、それを啄ばむいろいろな鳥が散策中だ。

さらに上流を目指せば、桜の並木でこれまた涼しげな回遊路になっているはずだが、今日の万歩移動は新瑞橋から女子マラソンコースに並行して途中の桜山までの数キロに決めた。市民や行政側の意識と努力があれば、街中の自然は維持できそうだと、亀の昼寝を見て思った。




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