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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

A代表 マリ戦に関する感想等

2018年03月25日 09時34分18秒 | A代表
1-1の引き分けに終わったマリ戦。

個人的にはそれほど悲観はしていない。(元々あまり期待していなかったので、評価がこれ以上下がる要素が無かったといった方が正確)
内容としては、これまでやってきたしっかり引いて守りから入るサッカーに、「高い位置からのプレスと素早い攻守の切り替え」という明確なテーマを持って試合に臨んでいた点について評価できると感じた試合だった。結果的には最終選考を兼ねた選手達がミスを恐れてリスクの少ないロングボールを選択するシーンが増えてしまったが、選手の気持ちを考えればそれは仕方が無い事だったかなという気もする。
残念だったのはやはり大島の怪我。序盤は大島にボールが入らなかったが、前半途中から徐々に大島にボールが集まりだし、大島がボールに触ると日本の攻撃の歯車が回る展開になっていた。
ハリル監督の大島に対する評価もだいぶ高い事がわかる。W杯本大会仕様にチームを作るために大島が必要と判断し今回のスタメン起用だったと思うが、ACLとJリーグでフルタイム連戦をこなしてきた大島をここでスタメン起用するのは厳しかったようだ。
個人的にハリル監督は、大島のフィジカルコンディションが厳しいことは承知の上で、「でも本大会まで時間が無いから、行けるところまで行かせる」と言う感じの今回のスタメン起用だったと思うが、そんな「試験勉強不足で焦ってテスト前に一夜漬けで徹夜させるような事はやめてくれ」というのが正直な感想。そもそも大島に関してはハリル監督が重要な最終予選初戦で大島をいきなり代表初スタメンで起用して、初代表の大島のミス絡みで負けて、そこから大島を使わなくなったツケがここにきて出てきている状態。

個人の意見としてハッキリ言わせてもらうと「ハリルさん、あんたに大島は使えないから、無理させて怪我が大きくなる前に川崎Fに返してください」というのが正直な意見。あと、「宇賀神を選ぶんだったら、鳥栖の吉田豊だろう」



世間的には、W杯に出場しない若いチーム相手に負けに等しい結果だっただけに厳しい論評が多い。
ただ、どうも内容を精査せず結果だけでモノを言う輩が多いのが気になる。
特に今回酷いと思ったのが、日刊スポーツの秋田氏のコラム。

以下日刊スポーツ コラム 「熱血 秋田塾」3月24日配信内容より

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井手口&山口なぜ変えた 方向性が見えぬハリル日本

 方向性が見えない。ハリルホジッチ監督は、中盤に守備ができる選手を配置しなかった。マリはW杯(ワールドカップ)に出場できるレベルではないため、守備の職人がいなくても連動してボールが奪える。しかし今日のラインアップなら、W杯本大会でボール奪取するのは難しい。

 今まではある程度、目指す方向が見えていた。前からボールを奪って、早く攻撃に転じる-。そのため、インサイドハーフに井手口と山口を並べていた。W杯予選を突破した時も、このやり方で手ごたえは少しあったはず。しかし何でこのタイミングでやり方を変えるのか、その狙いが理解できない。

 今日のスタメンの並びなら、立ち上がりで得点しないといけない。W杯まで3カ月を切り、強化試合の数も限られる。次はまたやり方を変える? 日本にそんな余裕はないはずだ。(日刊スポーツ評論家)

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以下、このコラムに関する感想

「方向性が見えない。ハリルホジッチ監督は、中盤に守備ができる選手を配置しなかった。マリはW杯(ワールドカップ)に出場できるレベルではないため、守備の職人がいなくても連動してボールが奪える。しかし今日のラインアップなら、W杯本大会でボール奪取するのは難しい。」
→そもそも対戦相手のマリの能力を無視している。W杯に出場しない若いチームとしか見ておらず、相手のレベルを無視して論評している時点でアウト。

「今まではある程度、目指す方向が見えていた。前からボールを奪って、早く攻撃に転じる-。そのため、インサイドハーフに井手口と山口を並べていた。W杯予選を突破した時も、このやり方で手ごたえは少しあったはず。しかし何でこのタイミングでやり方を変えるのか、その狙いが理解できない。」
→これは人それぞれの見解によるが、最終予選の戦い方は初戦のUAE戦で負けて、その後序盤でかなり苦戦して、「アジア相手でも簡単には勝てないことがわかって、まずは守備をしっかり」と後ろ向きな姿勢になって生まれた産物。これを「日本にとっての理想の形」と秋田氏は捉えているようだが、個人的には「アジア予選のままでは厳しい、戦術的+αは必要」というのが個人的意見で今回の試合は、結果はともかくそれをテストした狙いのある戦いはしていたと思う。

「今日のスタメンの並びなら、立ち上がりで得点しないといけない。W杯まで3カ月を切り、強化試合の数も限られる。次はまたやり方を変える? 日本にそんな余裕はないはずだ。」
→「立ち上がりで得点しないといけない」??? 秋田氏は内容ではなく勝利の為のロードマップしか描かない様子。本番まで時間がないのは事実。それはわかりきった事で、残された時間で何をするかという問題。監督はアジア最終予選のままではダメだから新たな試みを少ない時間で試しているが、秋田氏は「そんなの必要ない、最終予選の時のままで十分」という意見らしい。「秋田さんはアジアの時のあの戦い方で満足ですか?」と聞きたい。


一番残念なことは、サッカーの試合を観てモノを言う(書く)プロのレベルがこの程度だという事。
観るレベルに関してはまだまだ日本はレベルが低い。これは日本サッカー界全体のレベルにつながる。
現状では、日本代表選手個々のレベルがいくら上がっても、日本サッカー文化のレベルの低さが足を引っ張り、W杯ベスト8の壁はまだ当分越えられそうにない。

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