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東アジア杯 中国戦を見て日本のCB不足を想う

2013年07月22日 22時36分51秒 | その他
個人テストの東アジア杯

この試合での合格点は、柿谷・原口・工藤・山口、及第点は高萩・青山・槙野・西川。
前線の並びに関しては、両サイドはいつもと同じ左にドリブラー、右に走れるポリバレントな選手というタイプの違う選手を配置していた。
1トップとトップ下はいつもの形と変えていた。体を張れる1トップとタメを作れるトップ下というのがいつもの構成だが、この試合は裏に抜け出す動きと足元でのボールさばきに秀でた柿谷を1トップ、ワンタッチで展開する高萩をトップ下に据えていた。
特に、柿谷の1トップは面白いと思うが、前線で体が晴れる選手に1トップを任せるザックが、方針転換するかというと疑問。豊田や大迫こそザックが求めている1トップタイプの選手だが、柿谷の活躍がザックの判断にどのような影響を与えるのか今後注目したい。
ボランチは柴崎が体調不良で召集見送りとなったのは残念。ただでさえA代表合流が遅れていた(個人判断)のに、今回も見送りとなると今後に影響が出てきそう。つまり遠藤の代えがいない状態で本大会に臨む可能性が出てきた。
(中盤の組み立て、縦パスについて)遠藤依存から脱却してチームを作り直すつもりがザックにあるのなら問題ないが、このまま遠藤で行くだろうな。
ボランチは、山口や青山、高橋も十分活躍できるポテンシャルはもっている。ただしA代表のマジの試合で、チームの舵取り役を担うようになるためには、900分は出場時間(経験値)が必要。本大会までの1年間は決して長い時間ではない。
チームとしては、1トップも、2列目も、ボランチも、SBもGKも控えを含めて選手の駒は充実している。しっかり経験値をある程度積ませて、すぐに試合に入れる状態を作っておけば、1人2人怪我人が出ても大きな問題にはならないだろう。
ただし、CBは選手層が無い。いま日本で最も層が薄いポディション。
現在のバックアップは栗原だがまだまだ安定感に欠ける。闘莉王・中澤の代表復帰待望論が出てくること自体寂しいこと。もっと若手が出てこなければいけないのだが、本当にこれといった若手はいない。現在神戸の19歳岩波と鹿島の19歳植田の成長待ちと言っても良い。
日本サッカー界は「繋ぐサッカー」とめざしてDFにも足元の技術、展開力を求めるようになり技術の高いDFが増えたが、逆にそれによって「背の高い跳ね返すだけのCB」がいなくなった。CBの足元の技術が上がり、日本は世界を相手にしてもしっかりボールポゼッションできるようになったが、バチバチと体ごとぶつけてくるような肉弾戦の試合では、最終ラインが跳ね返すことが出来ず、パワー負けするようになりアジアで勝てなくなったのが今の若年世代の日本代表。そんな跳ね返せるCB不在の若年世代の日本代表が、これからのA代表になる。「大型CBは育成に時間がかかる、大型CBは晩成型だから年齢を重ねることで良いCBがじきに出てくる」闘莉王、中澤の当たりくじ2枚をひいて生まれたこんな幻想は早々に捨てた方が良い。

なぜ日本で大型CBが育たなくなったのか?
それは日本中、どこのチームも皆金太郎飴のように同じような「繋ぐサッカー」をやるようになったため、放り込み型のチームが減り、跳ね返す大型CBの需要が減ったこと。そしてCBが放り込みに対応する機会が減った事がその原因。
そんな状態で、「待ってれば自然と大型CBが育つ」などという訳が無い。

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2 コメント

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Unknown (cr)
2013-07-23 10:20:37
あれだけ前線からのプレスがなかったらセンターバックはきついんじゃない?ボランチもセカンドボールを拾えず、ライン下がったし。
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Unknown ()
2013-07-23 20:15:08
中国戦の前半、前線からのプレスは少なかったと思います。
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