J3 2019 開幕戦

藤枝総合にてJ3開幕戦を観戦

地元選手を多く補強した今季の藤枝開幕戦。昨シーズンのホーム開幕戦は入場者1,800人位だったが、今日の入場者は2,476人。明らかに昨シーズンより会場内が賑わっており、藤枝マイエフシーもJリーグらしくなってきたと感じられた試合だった。
キックオフ前に昨季同様にキックインイベントが行われ、昨季は藤枝市長1人だったが、今季はホームタウンである藤枝市、焼津市、島田市、吉田町、川根本町の代表者が一斉にキックインを行う形式となっていた。昨季はチップキックで審判へループパスを試みてちょっと残念な結果に終わった藤枝市長、スーツにサッカーシューズでやる気満々の様子だったが、今季は他市町の代表者と一緒に行うキックインということで、無難にグラウンダーでのキックインだった。

藤枝総合Gは試合の見易さは全国トップクラスだが、アクセスに難のあるスタジアム。今日の試合は藤枝駅北口からの無料シャトルバスが運行されていた他、臨時駐車場が複数用意されていて、高校サッカー選手権の時に比べたら大分快適なアクセス環境になっていた。

藤枝マイエフシーは、ホームタウンである藤枝市・焼津市・島田市・牧之原市・吉田町・川根本町の公立小学校に通う小学生がA自由席で無料で観戦出来る「夢パス」という取り組みを始めたこともあってか、小学生が非常に多く観戦に来ていた。

藤枝　１ー０　福島

得点
後半32分　４秋山のロングスローを20森島がシュート、DFブロックしたこぼれ玉を20森島がつめる

得点には至らなかった決定機
前半22分　（福）23田村の縦パスに抜けだした９武のシュートをライン上で５浅田がかき出す
前半29分　（藤）10大迫のスルーパスに抜けだした20森島のシュートをGKセーブ
後半5分　（福）27池田のクロスを９武が合わせるが枠外
後半30分　（藤）短くなった相手バックパスを奪い取った８岩渕のループシュートがポスト直撃
後半45分　（藤）33安藤がドリブルでサイドえぐってクロス、８岩渕がシュート放つが枠外

藤枝スタメン
　　　　　　１杉本
５浅田　６秋本　４秋山　33安藤
　　　　　　30松岡
　29星原　　７水野　　　14谷澤
　　　　20森島　10大迫
交代
後半4分　星原→３鈴木
後半24分　大迫→８岩渕
後半40分　森島→９谷口

福島スタメン
　　　　　　１堀田
６輪笠　３阪田　５岡田　13石渡
　　　　　　10橋本
27池田　17諸岡　40樋口　23田村
　　　　　　９武
交代
後半10分　諸岡→14星
後半28分　樋口→11川中
後半34分　武→18小牟田

感想
試合は拮抗した展開が続いた試合。互いにボールを大事に繋ぐスタイルでアタッキングサードまでボールが入るシーンが少なく、シュートシーンは少なめだった。
全体的にほぼ互角もホームの藤枝が若干優位に試合を進め、少ないチャンスをものにした藤枝が１－０で勝利。藤枝がホーム開幕戦を白星で飾った。
藤枝は昨季地元選手がGKの杉本だけだったが、成岡・谷澤・鈴木・秋本といった地元出身の経験豊富な選手、そして森島、松岡などJ1経験者も補強して昨季に比べ戦力アップした様子。
昨季主力だった谷口や岩渕をスーパーサブとして起用できるようになり選手層に厚みが出たと感じた。

藤枝は今日の試合攻撃よりも無失点の守備面で良い動きが目立っていた。タイミングの良い飛び出しを見せたGK１杉本、豊富な経験で最終ラインを落ち着かせた６秋本、3月1日に加入が発表されいきなりのスタメンながら大きな可能性を感じさせた新加入の33安藤、DFラインの柱としての活躍だけでなくロングスローで得点に絡んだ４秋山、そして相手決定機を防ぐライン上でのスーパークリアの他にも見事なカバーリングを連発していた５浅田のDFライン、ボランチに入った30松岡もしっかりスペースを埋める動きと機を見たボールハンとを見せていた。
今日の試合のMVPは得点者の森島が選ばれるのが妥当だろうが、個人的には５浅田を選びたい。今日の試合で何度も見せた運動量豊富なカバーリングは、無失点勝利に大きく貢献していた。またDFラインの柱として奮闘していた４秋山の活躍も讃えたい。

福島は今日初めて見たチームだったが、両ワイドに若くて活きの良い選手がいるなと感じた。右サイドの高卒2年目の27池田はスピードがあり決定機も作りだしていた。左サイドの23田村は京都Yの頃は世代別代表の常連でエースFWだった選手。この両ワイドの若手が活き活き活躍してくると今後の福島は怖い存在になりそうだと感じた。また、大卒ルーキーの13石渡は左SBの位置で先発フル出場。攻撃面で目立った活躍は無かったが守備面での目立ったミスも無く無難な内容。福島は両ワイドに若くて活きの良い選手がいるので、その選手の攻撃力を活かすための守備の安定感が求められる位置になるので今後も地味に目立たずサイドに蓋をする守備が求められそう。