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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

VAR(ビデオアシスタントレフェリー)について

2016年12月15日 21時44分17秒 | その他
今回のクラブW杯にて初の導入となったVAR。
今後のサッカーの歴史を大きく変えかねないえらいモノが出てきたなというのが率直な感想。

今回は、南米のマリーシアが見せしめ公開処刑につるし上げられた格好となった。
TVで見ている分には「ああ、確かに足がかかってるな」と分かったけれど、岡田解説を聞く限り、会場の人はVTRが見られなくて、何がファールなのか良くわからなかったらしい。
今後は、会場のスクリーンに映像を流すことを検討しないと、試合自体が壊れる可能性がある。
実際、今回の判定はアトレティコナシオナルの選手からしてみたら、「んだよ!開催国びいきな判定しやがって」という感じで、後半の集中が切れる原因ともなった。

今後、このVARが普及していくと、南米得意のマリーシアに関する「うまさ」が大きく変わっていく事になる。
これはもはや、(ルールは変わらないけれど)事実上のルール変更となるレベルの話。


確かにすごいシステムなんだけれど、個人的にこのVARについては、やや懐疑的。
サッカーの試合を作るのはピッチ上の25人。(両チームの選手22人と主審と副審の3人)
審判は選手と共に良い試合を作るためのツールの1つで、審判もプレーヤーだ。決して審判は機械ではい。
VARの普及で「審判は映像見て正確にレフェリングしていれば良い」という流れにならないか不安に感じる。

選手の技術レベルばかりが進歩して、「試合運びの術」や「監督」「審判」等はまだまだ未熟な日本において、最先端技術だけを導入してしまっては、これから伸ばしていかなければいけないところが機械頼みになってしまい、本当のサッカー文化が成熟しないのではないか?
そんな不安を感じた、西のPK獲得だった。