青森山田がプレミアチャンピオンシップを制覇。
名実共にユース年代日本一のサッカーチームとなった。
選手権はどこが優勝するかわからないが、TV局の都合でレギュレーションが決められた注目度だけ高い大会でどこが優勝しようと、今年日本一のチームは青森山田だと言って間違いない。
サッカー不毛の地とも言われた青森県で強化をはじめ、およそ20年前から全国大会に出てくるようになった青森山田。
およそ10年前の2005年に全国高校総体で優勝し、全国の強豪校の仲間入りをして、2009年の選手権準優勝で一気に全国的な知名度が上がった。
青森山田の特徴と言えば、屈強なCBと名選手を輩出し続けているボランチだろう。特にボランチは柴崎、椎名、差波、山田といった名選手を輩出しており、チームで一番うまい選手をダブルボランチに配置し、ボランチを中心としたチーム作りでチームの骨格を固めるチーム作りが得意という印象がある。
技術や組織に力を入れるチームが全国的に増える中で、青森山田は、ロングスローやフィジカルコンタクトに力を入れ、「力強く勝つ」チーム作りを進めている。
戦国時代が続いた高校サッカー界において、プレミアリーグに所属し、しっかり結果を出し続けることで、今では高校サッカーの中でも東福岡や市船と共に、頭一つ抜けた存在となった。
地理的なハンデをモノともせず、全国から選手が集まるようになった青森山田だが、中学の強化にも力を入れ、トップチームに青森山田中の選手が常に複数入っている状況を作り出している事は、地方の私学サッカー部として、今の青森山田は理想的な状況だと言って良いと思う。
プレミアチャンピオンシップに優勝したことで、選手権でも優勝候補筆頭となる青森山田だが、正直言って選手権の青森山田にはあまり期待しない方が良い。
理由は選手権までの調整期間が非常に短いから。
他のチームは、県大会決勝から選手権まで1か月以上の準備期間があるが、青森山田はプレミアチャンピオンシップから選手権まで2週間しかない。
プレミアリーグでは最終節までFC東京Yと優勝争いを繰り広げ、プレミアチャンピオンシップでは広島Yと延長戦まで戦う死闘で、選手のコンディションは極度に疲弊した状態。簡単には選手権モードには切り替えられない。
昨年のプレミア参入戦で、静学と激闘を演じた大津が、静学との試合後に選手の疲弊が大きく、なかなか選手権に向けて切り替えられず調整が遅れ、選手権で優勝候補に挙げられながらも初戦敗退した時の二の舞になる可能性は十分にある。
鹿島アントラーズがJリーグチャンピオンシップからクラブW杯の過密日程を乗り切り良い成績を収めたという事例はあるが、この場合は日程が過密だったことが逆に良かった。選手のコンディションは非常に厳しかったが、良い意味で集中と緊張感が切れないまま公式戦を続けて戦うことが出来ていた。
今回の青折山田の場合は、プレミアチャンピオンシップから選手権まで2週間空くので集中を継続することはまず不可能。集中が一度切れるので、一度チームをリフレッシュしてコンディションとモチベーションを作り直す必要があるが、1つの大会を終えて次の大会に向けてモチベーションをピークに持っていくのに2週間は非常に短い。
このままいくと、「優勝候補筆頭」の青森山田がコンディションとモチベーション不良で持ち味を出せず初戦敗退という事も十分あり得る。そんな青森山田を選手権だけ見た人が「青森山田凄い強いと聞いてたけど、全然たいしたことなかった」等と言うのだろう。
選手権の青森山田は期待できない。選手権はどこが優勝するか分からないが、今年一番強かったチームが青森山田だったと言って間違いないだろう。
近年日本サッカー界が苦手としている「高さ」や「力強さ」「フィジカルコンタクト」といった部分を重視して、「力強く勝つサッカー」を体現して日本一を勝ち取ったことは、「技術と組織の金太郎飴」になってしまっている現在の高校生年代のサッカーに青森山田は良い意味での一石を投じたと思う。
名実共にユース年代日本一のサッカーチームとなった。
選手権はどこが優勝するかわからないが、TV局の都合でレギュレーションが決められた注目度だけ高い大会でどこが優勝しようと、今年日本一のチームは青森山田だと言って間違いない。
サッカー不毛の地とも言われた青森県で強化をはじめ、およそ20年前から全国大会に出てくるようになった青森山田。
およそ10年前の2005年に全国高校総体で優勝し、全国の強豪校の仲間入りをして、2009年の選手権準優勝で一気に全国的な知名度が上がった。
青森山田の特徴と言えば、屈強なCBと名選手を輩出し続けているボランチだろう。特にボランチは柴崎、椎名、差波、山田といった名選手を輩出しており、チームで一番うまい選手をダブルボランチに配置し、ボランチを中心としたチーム作りでチームの骨格を固めるチーム作りが得意という印象がある。
技術や組織に力を入れるチームが全国的に増える中で、青森山田は、ロングスローやフィジカルコンタクトに力を入れ、「力強く勝つ」チーム作りを進めている。
戦国時代が続いた高校サッカー界において、プレミアリーグに所属し、しっかり結果を出し続けることで、今では高校サッカーの中でも東福岡や市船と共に、頭一つ抜けた存在となった。
地理的なハンデをモノともせず、全国から選手が集まるようになった青森山田だが、中学の強化にも力を入れ、トップチームに青森山田中の選手が常に複数入っている状況を作り出している事は、地方の私学サッカー部として、今の青森山田は理想的な状況だと言って良いと思う。
プレミアチャンピオンシップに優勝したことで、選手権でも優勝候補筆頭となる青森山田だが、正直言って選手権の青森山田にはあまり期待しない方が良い。
理由は選手権までの調整期間が非常に短いから。
他のチームは、県大会決勝から選手権まで1か月以上の準備期間があるが、青森山田はプレミアチャンピオンシップから選手権まで2週間しかない。
プレミアリーグでは最終節までFC東京Yと優勝争いを繰り広げ、プレミアチャンピオンシップでは広島Yと延長戦まで戦う死闘で、選手のコンディションは極度に疲弊した状態。簡単には選手権モードには切り替えられない。
昨年のプレミア参入戦で、静学と激闘を演じた大津が、静学との試合後に選手の疲弊が大きく、なかなか選手権に向けて切り替えられず調整が遅れ、選手権で優勝候補に挙げられながらも初戦敗退した時の二の舞になる可能性は十分にある。
鹿島アントラーズがJリーグチャンピオンシップからクラブW杯の過密日程を乗り切り良い成績を収めたという事例はあるが、この場合は日程が過密だったことが逆に良かった。選手のコンディションは非常に厳しかったが、良い意味で集中と緊張感が切れないまま公式戦を続けて戦うことが出来ていた。
今回の青折山田の場合は、プレミアチャンピオンシップから選手権まで2週間空くので集中を継続することはまず不可能。集中が一度切れるので、一度チームをリフレッシュしてコンディションとモチベーションを作り直す必要があるが、1つの大会を終えて次の大会に向けてモチベーションをピークに持っていくのに2週間は非常に短い。
このままいくと、「優勝候補筆頭」の青森山田がコンディションとモチベーション不良で持ち味を出せず初戦敗退という事も十分あり得る。そんな青森山田を選手権だけ見た人が「青森山田凄い強いと聞いてたけど、全然たいしたことなかった」等と言うのだろう。
選手権の青森山田は期待できない。選手権はどこが優勝するか分からないが、今年一番強かったチームが青森山田だったと言って間違いないだろう。
近年日本サッカー界が苦手としている「高さ」や「力強さ」「フィジカルコンタクト」といった部分を重視して、「力強く勝つサッカー」を体現して日本一を勝ち取ったことは、「技術と組織の金太郎飴」になってしまっている現在の高校生年代のサッカーに青森山田は良い意味での一石を投じたと思う。