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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

選手権1回戦

2016年12月31日 17時05分59秒 | 高校サッカー・クラブユース
選手権1回戦をTVで観戦

藤枝明誠 1-2 東海大仰星

感想
仰星が持ち味をだし、明誠が持ち味を出せなかった試合だった。
仰星は持ち味のロングボール、ロングスロー、ハイプレスで藤枝明誠の攻撃を封じこんでいた。
仰星から明誠中盤のパスの出しどころへのハイプレスを受けて明誠は自慢のFW陣になかなか良い形でボールが入らない時間帯が続いた。
なかなか自分たちの形が作れない明誠は、全国大会初戦という独特の緊張感も合わさり徐々に焦り浮足立ち歯車が狂っていき、自分たちのペースを試合で出すことが出来なかった。
現在日本でも指折りにレベルの高い大阪府予選で近代付、阪南大高というプリンス関西の上位校をやぶって全国に駒を進めてきた東海大仰星だが、今日の試合は仰星の強豪校やぶりの術を見事に見せられた試合だったように思う。
「明誠の強力FWをどう防ぐのか?」ではなく「いかにFWに良い形でボールを持たせないか?」に戦術の重点を置いて明誠対策を組んできた。
元々、今年の明誠はFWは強力だが、中盤からの組み立てに課題を抱えていて、それもあっての10丹羽のボランチ起用というチーム作りの流れがあった。そのあたりの明誠のチームが抱える課題の部分をうまく突いていたと思う。
青森山田や仰星のような「高さ」「強さ」に特化した強豪チームは現在日本には少なくなっており、対戦するチームとしては「戦い慣れない相手との試合」となる。そうなると今日の明誠のように、普段試合をする相手と戦い方が異なるので、なかなか自分たちのペースをつかめないという事が多くなる。
青森山田が日本一になった事や、仰星が大阪府予選で優勝候補を破って優勝したあたりに、日本サッカー界のユース年代のチームのポゼッション化が進んだことにより、その副作用で「異なる戦い方をする相手チームへの対応力の低下」が出てきていると感じさせられた。

清水JY 高円宮杯U-15優勝 全国3冠

2016年12月31日 09時50分22秒 | 大学・中学・小学
清水エスパルスJYが高円宮杯U-15で優勝し、中学年代全国大会3冠を達成した。

8川本、17青島太、19山崎など個の能力が高い選手が揃っていたいたことはもちろんだが、北川や宮本、水谷の世代の方が個々の能力は高かったと思う。今年のチームは組織力の高い大人びたサッカーをするチームだというところにあると思う。個ではなく組織で取った全国3冠と言っても良いだろう。
選手全員がコンパクトに陣形を保ち、攻撃から守備、守備から攻撃の切り替えが早く正確でしっかりしていたところが今年の清水JYの一番のストロングポイントだった。

全国3冠は2012年のガンバ大阪JY以来、史上2チーム目。
2012年のガンバ大阪JYは現在トップチームに在籍する、高木、岩本、市丸、初瀬がいたチーム。
「全国3冠」ともなると「将来プロで活躍して当たり前」というレッテルと張られてしまう。先述したとおり、個ではなく組織で取ったタイトルなので選手個人の事を現段階でどうのこうの言う事はお門違いだろう。
今回の清水JYの選手の多くがユースチームに昇格するだろうが、選手には将来の選択として何も考えない自動エレベーターの選択だけはやめてほしい。
今回の清水JYは高いレベルで完成されたチームだが、それはつまり伸びしろが少ないという事も意味している。
ユースで新しい選手も多く入ってくるだろうが、「自分を成長させるための選択」をしっかり考えたうえで将来在籍するチームを考えるべき。(ほとんどの選手がもう既に進路が決まっていると思うけど)

個人的には、多くの選手に県外の新たな環境でのチャレンジをしてほしいと思っている。(もちろん「なぜそのチームを選択したのか」を自分の言葉でしっかり説明できることが県外での挑戦の第一条件)