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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

エコパ

2016年11月18日 20時01分08秒 | その他
確認しておくと、エコパはサッカースタジアムではない。サッカーもすることが出来る陸上競技場だ。
高校サッカーの大会において、5万人も観客が入る訳ないのに、作っちゃった手前、決勝戦で使わなければいけないスタジアム。

そんなエコパについて紹介

まずどこに座るのが良いか?
プロの試合ではS席となる席にも自由に座れるのが高校サッカーの一つの魅力。
個人的なお勧めの座る場所は、バックスタンドの2階席中央付近。ただし高校サッカーの試合では2階席を開放しないのでバックスタンドの1階席中央付近という事になる。
なぜバックスタンドなのかというと、メインスタンドよりバックスタンドの方が傾斜があり若干見やすい。またメインスタンドは貴賓席の関係で2階席が無いので雨が降り込みやすい。エコパの屋根はデザインの都合上雨が観客席に振り込みやすいので、バックスタンド1階席の奥(2階席屋根の下)が雨を凌ぐのには一番良い。
また、子供連れなら最前列がお勧め。陸上競技場のエコパは座席がピッチから遠いので出来るだけ前に座らないと臨場感は得られず子供は暇をしてしまう。

エコパ寸評
作っちゃった手前使わなければいけない、高校サッカーファンにとっては迷惑この上ないスタジアム。高校サッカーの決勝戦はアイスタや藤枝総合、草薙球技場でといったサッカー専用スタジアムで行ってほしい。
5万人収容のエコパで決勝戦をやると、せっかく1万人の入場者がいても空席が目立ちガラガラ感が出てしまう。決勝戦は若干ギュウギュウ詰めで隣の人と肩身を寄せ合って臨場感たっぷりに見る方が間違いなく盛り上がる。
陸上競技場で大きな試合を行うという事はそれだけで大きな損失。この危機感が今の静岡県の高校サッカー関係者に少ない。「エコパを使わなければいけない」という意識に縛られている。

なぜエコパを使ってはいけないのか?

個人的には、サッカー王国静岡の衰退が始まるきっかけを作ったのがエコパを作った事だと思っている。
選手を成長させる要素は様々あるが、その内の一つに「観客の目」があると思っている。
選手は注目されることで刺激を受け自信につなげ自らを大きく成長させる。
その選手を成長させる観客の目は素人の目ではなく、出来るだけ肥えた目でなければならない。
では、観客の目を成長させるものは何か?
観客の目を成長させるのがスタジアムという事になる。
サッカー観戦力を高めたいのなら、出来るだけサッカー専用スタジアムで数多くの試合を観戦しなければ目は肥えない。
最も注目度の高い決勝戦を、陸上競技場で行うという事は、観客の目の成長は見込めないという事になる。
観客の目が成長しなければ、長い目で見ると静岡県サッカーの成長低下につながることは避けられない。
鳥栖や仙台、松本など、地味に地力をつけているJクラブは、素晴らしいスタジアムを抱えているチームが多い。
スタジアムの見やすさという要素は、その土地のサッカー観を育てる上で非常に重要なツールだという事は言っておきたい。