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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

総体予選2015準々決勝 @愛鷹

2015年05月30日 16時57分40秒 | 高校サッカー・クラブユース
愛鷹多目的にて総体県予選準々決勝を観戦

桜が丘 3ー2 加藤学園

得点
前半30分 (桜)中盤でボールを奪い10山田の縦パスを受けた7長田のクロスを15白井が決める
後半5分 (桜)10山田のパスを受けた15白井のシュート
後半13分 (桜)13大屋のクロスを受けた15白井のシュート
後半32分 (加)10藤川のパスを受けた11高橋のクロスを8櫻井がシュート
後半36分 (加)ゴール前混戦の中から8櫻井のシュート


得点には至らなかった決定機
前半1分 (桜)空中戦を落とし15シュート放つが枠外
前半5分 (桜)8杉本のCKを10山田が頭であわせるが枠外
前半11分 (桜)右からのクロスを15白井がシュート放つがGK1野沢がファインセーブ
前半16分 (桜)13大屋のポストプレーで落としたボールを8杉本がシュート放つが枠外
前半23分 (加)10藤川のスルーパスに抜け出した11高橋がドリブルシュート放つがDFブロック
前半24分 (加)CKを9小林がシュート放つがポスト直撃
前半28分 (加)6杉山を中心にパス回し、3本くらい細かくつなぎ8櫻井のロングシュート、GK1長倉がファインセーブ
前半37分 (桜)15白井のミドルシュートをGKセーブ
後半21分 (桜)18神戸の右クロスを10山田がシュート、DFブロックしたこぼれ玉を7長田がシュート放つが2小澤がダイビングブロック
後半23分 (桜)15白井からのパスを受けた7長田がパス、10山田がシュート放つが枠外
後半35分 (加)スローインを受けた11高橋がドリブルでつっかけパス、8櫻井がシュート放つが枠外


桜が丘スタメン
      1長倉
3水野 5大森 4石井 2横山
    8杉本 6出水
 13大屋       11鈴木
    8櫻井 10山田
交代
前半29分 鈴木→7長田
後半18分 大屋→18神戸
後半37分 出水→16稲荷田


加藤学園スタメン
      1野沢
2小澤 3土屋 5高田 4大友
    6杉山 10藤川
 11高橋       7木内
    9小林 8櫻井
交代
後半14分 木内→24山本
後半14分 櫻井と藤川がポディションチェンジ
後半25分位から以下のとおりシステム変更
   1
2 3 5 4
   6
11 10 8 24
   9

感想
桜が丘が後半13分までに3点奪い試合をほぼ決めたが、そこから加藤学園が2点返し3ー2。加藤学園があともう一歩のところまで追いつめたが、最後は桜が丘が何とか凌ぎきり3ー2で桜が丘が勝利。加藤学園が驚異的な粘りを見せた試合だった。
前半は桜が丘ペース。試合序盤から決定機を複数回作り出したがなかなか決めきれず。そんな中で加藤学園もやられっぱなしというわけではなく、中盤から丁寧にゲームを作り攻撃の形を作り前半24分にはCKからポスト直撃の決定機を作るなど十分に戦っていた。
後半に入ると加藤学園の運動量が減り中盤でのプレスがかからなくなり、桜が丘の攻守の切り替えについていけなくなり、桜が丘が余裕を持って前を向いて球出しができるようになり、桜が丘が追加点をあげた。
このまま桜が丘が大量得点差で勝利するかと思われたが、ここから加藤学園が連続得点で一気に試合をわからなくした。加藤学園は中盤の守備をほぼ放棄し、前線に人数を残し「何点取られてもかまわないから、とにかく1点取ろう」状態。結果的にこれがうまくハマり1点返すと流れを一気に引き戻すことに成功した。
桜が丘は1年生FWの15白井がハットトリックの大活躍。ボールタッチ数は決して多くは無かったがシュート数が多く、ポディショニングとボールに顔を出すタイミングの良さが光っていた。7長田は途中出場でファーストタッチが先制点アシスト。流れの悪い中で起用されてファーストタッチで仕事をしたあたりはさすがだった。
加藤学園は負けはしたが見ていてとても面白いチームだった。各選手能力が高くテクニカルで、綺麗にボールをつなぐチームだった。10藤川はボランチの位置から攻撃を彩るゲームメーカーでボールタッチが柔らかく非常にテクニックが高かった。11高橋は非常にスピードがあるサイドアタッカー。前半の桜が丘のSBをぶっちぎった突破は見事だった。そしてチームで最後まで決定機に絡み続けたのが8櫻井だった。決定的場面に悉く顔を出し桜が丘DFにとって一番危険な選手だった。


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静学 0ー1 飛龍

得点
後半22分 9赤木が左サイドえぐりクロス、10鈴木が頭で合わせる

得点には至らなかった決定機
前半22分 (静)14旗手のシュータリングを11薩川がつめきれず
前半24分 (飛)10鈴木からのパスを受けた9赤木が抜け出すが、GK1山ノ井が飛び出しファインセーブ
後半17分 (静)7荒井のクロスを8長尾が落とし10加納がシュート放つがDFがブロック
後半27分 (飛)7細川のクロスを9赤木がシュート放つが枠外

静学スタメン
      1山ノ井
16福原 4末光 3鹿沼 7荒井
    5太田 6西山
 11薩川  8長尾  14旗手
      10加納
交代
後半0分 福原→2岡部
後半22分 太田→15小宮(小宮がトップ下、長尾がDH)


飛龍スタメン
      1小泉
5加藤海4大獄 3青木 2加藤幹
      13前島
   8冨田   7細川
 11杉山       9赤木
      10鈴木
交代
後半29分 冨田→6福田(DHに入りダブルボランチ)
後半34分 細川→12鈴木
後半39分 赤木→19城戸

感想
共に決定機の少ない拮抗した試合展開となったが、数少ないチャンスを決め最後まで集中の切れなかった飛龍が勝利した。
ボールは静学が支配するが、飛龍は守備陣がしっかり守りボールを奪ったら前線の3人へ縦パスを放り込むサッカー。
前半飛龍のディフェンスラインがやや低かったが、後半は飛龍の守備ラインが前半より高くなり全体的にコンパクトになっていた。これはラインを低くしてしっかり守ってボールを奪っても、奪う位置が低くては前線の3人に正確なボールを入れることは難しいことから、あえてラインを積極的にあげてカウンターでしっかり1点取るための采配だと思われたが、この体力の消耗が激しくなるやり方を後半からやってきた事に少々驚く攻撃的な守備戦術だった。
結果的にはこれが見事にハマり後半22分に飛龍が先制。その後静学が攻め込むがその攻撃を最後までしのぎ切った飛龍DFは見事だった。新人戦で見た時は飛龍の守備には粗さが見えたが、総体ではそれが無くなっていた。
飛龍は10鈴木と9赤木が特に強力。この2人に正確なボールが入れば、個の力で何とかできる雰囲気を持っているチームだった。
静学はガッチリ守られた後半は崩し切ることが出来ず決定機も作れなかった。攻撃に変化が無く単調な流れで終わってしまった。静学は今後の伸びしろが感じられない戦いだった。