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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

選手権予選2013 準々決勝 @藤枝他

2013年11月09日 17時39分59秒 | 高校サッカー・クラブユース
藤枝総合にて選手権準々決勝を観戦

藤枝東 2ー1 飛龍

得点
前半35分 7小谷が相手DFからボールを奪い取りシュート
前半37分 11櫻井のクロスを8片井が決める

藤枝東スタメン
      1長沢
  4大村 3安藤 2熱川
      5原田
   10藤原   13大場
11櫻井         7小谷
    9田口 8片井
交代
後半34分 田口→6長瀬
以下のとおりシステム変更
   1
 3 4 2
   5
 6   13
   10
11  8  7


飛龍スタメン
      21小俣
6近藤 5青島 15家永 3熊給
   
22細川 7加藤 13佐野 12杉澤

    18松本 8小倉
交代
後半10分 杉澤→9鈴木
後半10分 細川→11三浦
後半34分 近藤→10佐藤
後半37分 小倉→2井上


感想
藤枝東が数少ない決定機を決めて勝利した。
シュート数は手元の集計で、藤枝東8:飛龍5。両チーム共にシュート数の少ない拮抗した試合展開だった。
前半は藤枝東が先制するまでは飛龍ペースだった。
飛龍は自陣で2ラインのブロックを作り藤枝東にスペースを与えない守備をしていた。この守備がキッチリきまり、藤枝東は前半30分までに放ったシュートは2本のみ。このまま前半を0ー0で折り返し、後半焦りから前掛かりになった藤枝東の裏のスペースを突く予定だったと思われる。
だが、0ー0のまま前半終了かなと思った前半34分に、藤枝東7小谷が相手DFからボール奪取に成功。そのままGK1対1を決めて先制。この1プレーで均衡が崩れた。
結果的には、この失点で飛龍に心の焦りや意思統一の乱れがあったということになる。失点直後、飛龍MFが相手の縦パスを不用意に奪いに出てしまい、それまで維持していた鉄壁のブロックを自ら崩してしまった。このプレーから守備を崩され連続失点。藤枝東が一気に試合を決めた。
飛龍にとっては我慢比べをする試合だったのだが、自らのミスとそれに伴う乱れで連続失点。前半30分までは非常に良い守備を見せていただけに、もったいなかった。
ただ、飛龍はその連続失点からボロボロ崩れることはなく、後半しっかりチームを立て直した点は良かった。リーグ戦だったらチームの集中が切れてしまう場面だったが、これを持ち直すところが選手権らしさだと感じた。
藤枝東は、少ないチャンスをものにして準決勝進出。飛龍の作ったブロックをなかなか崩せなかったが、相手のミスを誘発した7小谷のプレスは、この試合のもっとも注目すべきプレーだったと思う。自分たちの形を作れないときに何をすべきか?押してダメなら引いてみる。つまり相手をよく見ることが重要だという事を示したプレーだった。


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桜が丘 2ー1 聖隷

得点
前半40分 (桜)17塚本のゴールキックを?が落としたこぼれ玉を9信末が決める
後半8分 (聖)9井田からの左クロスを10西澤が決める
後半19分 (桜)6金山の右足FK直接


桜が丘スタメン
      1川村
13杉本 4越水 3中條 11水野
    5鈴掛 7北川
 8大石  10城之内 6金山
      9信末
交代
前半18分 川村→17塚本(負傷交代)
後半17分 城之内→14篠崎(篠崎と信末の2トップ)
後半37分 篠崎→19鈴木


聖隷スタメン
      22前田
6古田 23糸繰 3池谷 14鈴木
    8清水 18青木
 10西澤       12水野谷
    11大村 9井田
交代
後半7分 水野谷→7渡辺


感想
全体的には桜が丘ペースの試合だったが、聖隷も流れの中から決定機を複数回作り出すなど、白熱した試合だった。
桜が丘はGK1川村が相手選手との1対1の決定機を防いだシーンで接触により左手の指を負傷。桜が丘は前半の早い時間帯でGK交代となった。交代出場の17塚本は国体県代表選手。ようやく17塚本が公式戦に出てきた。17塚本は後半キックミスが1度あったが、全体的に途中出場とは思えない安定したプレーを披露、先制点の起点になったのは塚本のパントキックだった。
桜が丘は2列目の左には、夏までDHをしていた6金山を起用していた。桜が丘の攻撃は右サイドの8大石のスピードを活かした突破がメイン。6金山は総合力の高い選手で、スピードがあるわけではない、今日の攻撃に関してはそれほど目立った活躍はなかったが、決して穴という事ではなく、右と左でハッキリと色分けしてチームの攻撃の形を全体でより分かりやすくしたという印象。河井世代の藤枝東の平井と藤田のコンビに似ていると思った。
今日の桜が丘でもっとも残念だった事は、ブラスバンドが来ていなくて「清桜サンバ」を聞くことが出来なかった事。
聖隷は、選手皆が高い技術を持っていながらも、泥臭いプレーを厭わない戦いぶり。クラブ出身の技術と部活動の粘りがうまく融合されたチームという好印象を受けた。
金山にFKを直接決められ勝ち越し点を奪われ敗れはしたが、流れの中から桜が丘DFを崩し決定機を作り出すなど「あと一歩」のところまで桜が丘を追い詰めた試合だった。
ダブルボランチを中心に、11大村のドリブル突破、9井田の仕掛けと前線での粘り、10西澤は何度もサイドを崩し桜が丘ゴールを脅かすなど見応えのあるプレーを見せていた。