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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

選手権ここまで

2012年01月04日 23時57分18秒 | 高校サッカー・クラブユース
「26対6」
これは先日の選手権3回戦、桐生第一対奈良育英のゴール裏のカメラマンの数。
桐生第一のゴールシーンを狙ったカメラマンが26人で、その逆が6人だった。
自分は選手権など世間的注目度の高い大会の試合を見るとき、その試合でゴール裏に陣取っているカメラマンの数を数える癖がある。
その数によって、その試合やチームに対する世間的な注目度を窺い知ることができるからだ。

正直、桐生第一対奈良育英というあまりメジャーでないチーム同士の対戦だったが、カメラマンの数は非常に多かった。
カメラマンのお目当ては言うまでもなく、桐生第一のFW10鈴木武蔵だろう。
有力選手を抱え本命視されたチームが悉く地区大会敗退となり、今大会出場選手でJ入団内定しているのは桐生第一の鈴木(新潟)、盛岡商業の藤村(仙台)、山梨学院の白崎(清水)の3人だけ。
2回戦までに早くもそのうち2人が既に敗退し、残るJ内定は桐生第一の鈴木武蔵だけという状態だ。
他のネームバリューのある注目すべき選手がいない状態で、マスコミがU-17代表で新潟入団内定の鈴木武蔵を追うのは仕方のない事かもしれない。
今大会は正直言って微妙な試合が多い。
「これは見たい」と思えるようなワクワクする対戦カードが少ない。
先日自分は「この試合は面白そうだ」と思い、新潟西対済美の試合を見に駒澤へ足を運んだが(2試合目の清商サンバを聞きたかったというのがもう一つの大きな理由)、これまでなら新潟県対愛媛県の対戦を選ぶようなことは無かった。
「そんなに注目するほどの試合かな? 当日券1500円の価値はあるんだろうか?」正直、選手権で組まれている諸々の対戦カードを見てそんな風にも思ってしまう。

今さら言う事ではないが、この大会にレベルの高さを求めるべきではないだろう。キツキツに詰められた日程の影響もあり、この大会で勝ち上がるチームに最も求められるのは勢いとチーム内の雰囲気だ。その後に堅い守備力・セットプレーの強さ・PKに強いGKといった事柄が求められてくる。
単にレベルの高い高校生の試合が見たいならJユース杯に行くべきだ。
自分の場合は「清商サンバが聞きたいから」という理由で会場に足を運んだ。会場の雰囲気や盛り上がりを楽しみ、日本の正月の風物詩といえる日本文化を堪能する。
それが正しい選手権の楽しみ方なんだと思う。


明日準々決勝が行われるが、ダークホースといえるようなチームが数多く残ったというのが率直な印象だ。
市立西宮-大分 勢いのあるチーム同士の対戦
矢板中央-市船 矢板の大型2トップを市船が抑え込むことができるか
桐生第一-尚志 尚志守備陣と鈴木武蔵の対決
中京大中京-四中工 東海勢同士の対戦、プリンス東海で9月に対戦した時は四中工が11-2という記録的大差で勝利しているがはたしてどうなるか