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ソンミは生まれてすぐに母を亡くし、父と二人で生きて来ました。
その父が、ある夜、何者かに殺されてしまったのです。
たまたま、戸棚の中にいたソンミはそれを鍵穴から目撃。その戸棚は、ソンミにとって隠れ家のような所でした。だから、犯人も気づかなかったのでしょう。
稲光に映し出された犯人の左の耳のところに傷痕があるのを、ソンミは目撃していました。
必死に祈りの言葉をつぶやき、衝撃に耐えたソンミでした。
その時の情景と同じように石膏で固められた死体が置かれていたわけです。
パニックを起こしそうになってもしょうがないです。
その時、トン・べクが飛び込んで来ました。
ソンミは、トン・べクがあまりに早くここに現れたことで、更に怪しみました。
トン・べクはここにたどり着いた経緯を手短に話しました。
新聞の数字から、ナム博士に行きついた。その時にナム博士が呟いたキム・ソミという名。
PTSDの治療を受けていたキム・ソミが書いていた鍵穴から見た殺人の絵が、ナム博士の記憶の中にありました。そしてそれと似たものを、以前、偶然触れたソンミの記憶の中に見ていたことを思い出したのです。
その時、キム・ソミ=ソンミだとトン・べクは気づいたのです。
「犯人は挑戦状をたたきつけて来たんだ。ハン・ソンミ警視正だけじゃなく、僕の過去も同じように侮辱された。」
どんな過去か言いなさい・・・とソンミ。
銃口をトン・べクに向けていました。まだトン・べクを信用できないでいるのです。
トン・べクは、パク・ギダンに届けられた絵の写真を見せました。
「僕には子供の頃の記憶が殆どない。一つだけ覚えているのは、女性の姿。死にそうな女性の姿だ。この絵と同じだ。おそらく母だと思う。僕の唯一の記憶を弄んだんだ。」
僕たちに共通の敵が現れたんだ・・・。
ソンミは、この情報を、二人だけの秘密にしておくようトン・べクに言いました。
理由を聞いたトン・べクに、ソンミは言いました。
「近くにいるからよ。私たちの親を殺した人が犯人よ。」
しかし、トン・べクは、ソンミ父を殺した犯人が、今回の事件の犯人だと思うが、自分とは違うと言いました。なぜなら、トン・べクの記憶を知る者はたった一人を除いて他にはいないからだと。
唯一話した人には、秘密にしてくれと言ってあると、トン・べクは言いました。
ソンミは、トン・べクを自宅に連れて行きました。
殺風景なソンミの部屋には、壁いっぱいに父親の事件の資料が貼られていました。
韓国ドラマでは定番のシーンですね。写真やらメモやらを、壁いっぱいに貼り付ける、あれです。
父が殺された後、ソンミは一人で事件を追っていました。
犯人のプロファイリングをしたのです。幼い頃から、ソンミは天才的な頭脳を持っていました。
留学し、犯罪心理学の修士課程を修了しました。
そのうえで、分析結果を警察に差し出し、捜査の要求をしました。
しかし、全く相手にしてはもらえませんでした。だから、自分の手で摑まえるしかないと思ったのです。
被害者の身元が判明しました。
20代の女性で、6年前に女児が殺された事件の犯人でした。当時13歳だった2人は14歳未満であり、罰は受けなかったようです。2人は反省するどころか、5年後、被害者を嘲るような書き込みをしているのが指摘されましたが、一事不再理が適用され、再審されなかった経緯もありました。
「悪魔を悪魔のやり方で処罰するのか。」
と、トン・べクは呟きました。
20年前にもあった・・・とソンミ。執行者殺人・・・と。
昔、ソンミは警察が相手にしてくれなかったので、犯人の分析結果を持ってチョ・ソンドンと言うスター記者を訪ねました。
父の事件のスクープをした記者でした。
ソンミ父の事件だけじゃなく、他にもスクープした事件があり、その犯人が父の事件の犯人でもあるとソンミは結論付けていたのです。
ところが、チョ記者からもまた、門前払いを食ってしまったのです。
ソンミ父もまた、何やら罪を犯していながら、罰を免れていたってことのようです。
ソンミはプロファイリングを更新しました。
チョ記者こそが犯人だと結論を出していました。
恨まれた人が殺された事件が5件あり、そのどれもが未解決になっていました。
それら全てをスクープしたのが、チョ記者だったのです。
それを聞いた刑事は、最初は呆れていたものの、ソンミの次の言葉で表情が変わりました。
「誰よりも早く現場に来ました。」
父が殺された夜、ソンミは恐怖に震えながら通報しました。そして、家の外に出た時、そこでチョ記者と会ったのです。警察が到着する前でした。
何より、チョ記者の左耳の下には傷があったのです。
刑事はチョ記者を召喚し、尋問しました。
しかし、アリバイがあり、あっさりと釈放されてしまいました。
ソンミはこの経緯をトン・べクに打ち明けました。
そのうえで、今回の事件の映像を見せました。
現場近くの防犯カメラの映像に、警察より先に中継車が来ているのが写っていたのです。
20年前のパターンが繰り返されてる・・・とソンミは言いました。
2人は、すぐに中継車を出したTV局に事情を聞きに行きました。カン記者の勤務している局でした。
しらばっくれる局員の言動を見て、ソンミは察しました。
社内・・・それも上司からの情報提供があったと。
誤魔化しきれなくなった局員は、情報提供者に報告。ソンミとトン・べクが呼ばれました。
2人の目の前に現れたのは、なんと、チョ記者。
放送局の社長になっていました。
何処から情報を得たのかと、ソンミが問いました。
しかし、営業秘密だと、口を開きません。
「連続殺人犯からの情報提供ですね。今回だけでなく、20年前のスクープも。」
と、ソンミ。
チョ社長は開き直って言いました。
「情報を得ることに何か問題でも?殺人現場に行っただけだ。」
そして続けました。警察も知っていた事だ・・・と。
「この件を暴いて不利になるのは警察だ。当時も知ってた。伏せたんだ。検挙出来ない連続殺人を警察が公表するとでも?」
「犯人は世間に知らしめたかった。死ぬべき人間を殺したと。」
その言葉でソンミとトン・べクは激怒。
しかし、チョ社長は動じることはありませんでした。最後まで情報提供者を明かしませんでした。
警察も知っていたという言葉をヒントに、トン・べクとソンミは、ソンミ父の事件の担当者を調べました。
担当した広域捜査隊のチーム長チョン・ギスは本庁に異動していました。
クチーム長が問い合わせると、ソンミ父の事件を始めとした未解決事件は、特別捜査本部にまとめて送られ再捜査したとか。
そしてその責任者は、なんとイ次長だったのです。
ここで出て来ましたね~、イ次長。絶対に何かあると思ってましたよ。
トン・べクは20年前の事件を目撃したソンミの記憶をスキャンしようと考えました。
既に文書になっているからスキャンする必要は無いと、ソンミは拒否。
しかし、トン・べクの説得に、考えを変え、了承しました。
トン・べクはそっとソンミの肩に触れました。
ソンミの忘れていけないと自分に言い聞かせてきた父が殺される瞬間が、ありありとトン・べクの中に入って来ました。
そして分かったのです。犯人は特殊メイクをして容貌を変えていたと。
だから、他の事件で目撃された犯人像は、全く一致する箇所が無かったのです。
もう一つ、チョ社長は一人ではなく、カメラマンと一緒だったということも判明。
カメラマンの名前はチン・ジェギュ。
ヨム・ファジンの別荘の近くに住んでいました。
トン・べクとソンミは、すぐにそこに向かいました。
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