3回目の、ブログタイトル「島の医者になって」にふさわしい話は、前2回と違って少しはふさわしい話かも知れません。
奈留病院のカルテ表紙です。
どこの病院のカルテも大体似たり寄ったりです。
退:退職して国保になった人に。
寿:昔使用した70歳以上の人。
生保:生活保護を受けている人。
などの印が、何処のカルテにも押してあると思います。
私が関西から長崎県の奈留島に来て特別に目に付いたのは、
原マークの原爆被爆者認定の印があること。
私が小学生の頃は、京都でも広島・長崎の原爆投下祈念日は、大きなニュースでしたが、あれからもう65年近く、今はもうその記事は小さくなっています。
しかし長崎では、まだまだ祈念日は皆の身近な忘れられない日です。
奈留島でも、8月9日はサイレンが鳴りますし、原マークの付いているカルテも沢山有ります。
どこのカルテでも、ウイルス抗体の有無や血液型などを書きこむ欄がありますが、さすが九州です、成人T細胞性白血病の診断に使用するATLA抗体の有無を記入する欄がありました。
やはり陽性者もいます。
油マークは、カネミ油症認定者です。
奈留に来るまでは恥ずかしながら知りませんでしたが、40年前に起こった食品公害、カネミ油症事件。
カネミ倉庫が作った食用油にPCBが混じり、この汚染油をどう考えても意図的に、皆が知らない僻地で、安く売りさばくという暴挙がありました。
奈留島でも多くの被害者が出て、今も苦しんでおられます。
最近、この勉強会や支援活動が行なわれるようになり、少しは陽の目を見るようにはなっています。
返事
花水木さん:ありがとうございます。
小さいですが、何とかミルクも飲んでいるようです。
前回の喜珍さん:musumeへのアドバイスありがとうございます。
あまり私のような域には達して欲しくはないのですが。