島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

魚の骨

2009-11-14 | 奈留島
    
 ついでにもう一度、ブログ名「島の医者になって」にふさわしく、離島の医療について語りましょう。
と、大きく出た割には、また余りたいしたことのない話をお送りします。
    
 先日、「肛門が痛い」と外科受診する人あり。
「痔」か「肛門周囲膿瘍」かと思い、肛門に指を入れると、何か固いものがゴールドフィンガー?に触れます。
肛門鏡でも判り難いので、指で探って上手に取り出しました。
   大きな魚の骨でした!
 胃や腸の狭い所をくぐり抜け、途中で穿破して腹膜炎を起こすことなく通過してきたのに、最後の最後あと2㎝ほどで捕まって外科受診。
  惜しい!まあそれでも幸運のほうですかね。
 
 若い時、てっきり虫垂炎の穿孔による腹膜炎と思い手術しましたが、虫垂は正常(ギックとしました)。その横の小腸から大きな魚の骨が飛び出ていて、これによる腹膜炎。
手術前にレントゲンで、細く薄いものが写っていて、一瞬何かなと考えたことが頭の中を駆け巡りました。これが魚の骨の影です。
 手術は無事済みましたが、手術前に「魚骨の穿破による腹膜炎かも」と患者に伝えて手術していたら、もっと名医だったのですが。
   所詮は普通の外科医でした!
 そんなことより、子供の時から「魚を上手に食べる」と言われてきた私も、最近は目が悪くなり、総入れ歯でもあるので、骨の選別能力にかげりが見えています。
  患者にならないよう注意しよう

    返事
喜珍さん:自衛隊は、非番の隊員が飛んできてくれるとは思っていませんでした。
    自衛隊への要請は、手間がかかって「何とかせえ」と思っていましたが、反省しています。
花水木さん:ぜひ船で来れる海外?の奈留島にお越し下さい。
musumeさん:遠く離れても私の娘にはいつもこのように怒られています。
    父より「娘よ!なんでもゆとりと余裕を持って、出来れば半分ぐらいの力で仕事をするのが、
     一番事故が無いのですよ! と言って、余裕の間によそ見をするのはダメか」
コメント (3)
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