昨日に引き続き写真の話です
私にとって写真といえば「ポートレート」と「スナップ」です
特にスナップ写真は、写真の持つ特性が最もよく現れた分野だと思っています
写真の歴史は浅いけど、その浅い歴史の中にスナップ写真の名作が数多くあります
そのいくつかを紹介します
アルフレッド・スティーグリッツ:20世紀の写真の最も影響を与えた写真家
(終着駅)=ニューヨーク5番街で馬にひかれる馬車を撮影 いてつく寒さと、20世紀初頭の大都会を感じます
(三等船客)スティーグリッツが私にとって一枚の写真を選べといわれれば・・といった写真
ドロシー・ラング:ファミリーオブマンの企画者エドワードスタイケンか「古今を通じての最高に偉大な写真家であり、最大の記録写真家」といわれる
(移住労働者キャンプの母子たち):貧困の中の額にしわを寄せ前を見る母とその母に体を預ける幼い子たち、大恐慌の厳しさを感じます
(追い立てられた農夫):トラックを運転する農夫のアップ、その目には絶望とそれに打ち勝とうとする2つの光が見てとれます。
国の政策によって翻弄される人びとの姿をスナップで捕らえています
マーガレット・バークホワイト:写真雑誌「ライフ」で活躍しました、戦場や騒乱の地を訪れ戦争の恐ろしさを、悲しさを伝えるスナップを撮っています
(朝鮮戦争にて):墓に泣きすがる3人の女性
(南ア連邦の黒人鉱山労働者):経済発展の影を汗まみれの上半身裸の労働者の姿で表現
アルフレッド・アイゼンシュタット:(解放の日)東京恵比寿にある写真美術館の入り口にあったと思います、水兵さんと看護婦さんが戦争が終わった喜びで思わずキスしているところを撮っています
カルチェ・ブレッソン:スナップ写真の神様です、日本でも「決定的瞬間」という言葉知られています
ロバート・キャパ:戦争写真家で日本でも大人気ですが、戦闘場所だけでなくその周辺の市民、子供たちのスナップを撮っています。日常の中に戦争がある怖さを感じます。
私が一番好きな写真家ユージンスミス:カントリードクター・水俣・スペインの村など傑作ぞろいです
ウイリアム・クライン:ニューヨークで今でも人気のある作家です
ロバートフランク:「アメリカ」という写真は私に刺激を与えました、スナップであり、写真に情緒を感じます。不朽の名作だと思います。当時のアメリカの様子(風俗)がわかります。ちなみにこの写真集が出版されたとき、あまりにありのままのアメリカの姿なので、アメリカ国内では大不評だったと聞いています。ですがありのままの姿だからこそ、永遠の名作になりました
う~ん、まだまだ書きたい作家がいっぱいなのですが、あまり長いと読んでくれないのでここらにします
これらの写真は広義にスナップ写真といえるものです
写真家はスナップ写真についてその意義と重要性を考えていかなくてはいけないですね
SMP
10数年前、東京で撮ったスナップ写真です
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