アナーキー小池の反体制日記

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#963 函館式パチンコとスマートボール

2012年03月30日 | 昔の思い出
函館シリーズを続けます。

昔、パチンコ台に函館式というのがありました。
最下段に一列、当選穴が並んでいるものです。
一目見たら、5発に1発は当選穴に入るように思います。
しかし、そんなうまい話はありません。
学生時代に何度か挑戦したけど、一度も儲かったことがありません。
函館式といいましたから、函館発祥だったのでしょうか?

スマートボールというのがあります。
お祭りの露店で斜めに傾いだ台の穴に、ボールが縦,横,斜めに揃うと当たりとなるものもスマートボールといいますが、パチンコと同様なものもスマートボールと呼んでいました。
そのパチンコ同様なスマートボールの話です。

3年生になって学生寮を出ましたが、前出のアキラ君とはマージャンをしたりと付き合いが続いていました。
あるときアキラ君が「儲かる話がある」と伝えてくれました。
そのころちょっと流行ったスマートボールで、勝てる手法をマスターしたと言うのです。

ボードの左下のホールだけを狙うのです。
極力弱いスピードで打たなくてはなりません。
そのためには、最初一度ごく弱く打ち出した球が届かず戻ってくるのですが、戻りきらないとき2発目をまた極,弱く打つのです。
2個の玉は通路で当たり、2発目が元に戻り、1発目が衝撃で弱々しく盤面に零れ落ちます。
緩いスピードで落ち始めるため、どの玉も盤面の左端を通ることになり、入る確率も高くなるのです。
もちろん左下の当選穴の釘の打たれ方の良い台を選ばなければなりません。

その技術、1日でマスターしました。
ほとんど毎日定量になるだけ、玉が出ます。定量とは当時2,3千円分が上限でそれ以上はできなかったのです。
毎回定量するものだから、店を出るときに塩をまかれたこともありました。
しかし2週間ほどしたころ、店に"押玉禁止"の大きな紙が張られていました。
張り紙を見たボクは店員に「ボクのしていること?」って聞いたら「そう、他の店も今日からいっせいに禁止だ」と言うのです。
その技術を使い遊ぶ人が多くなって、業界は禁止のお触れを出したものでしょう。
他の店も同様でしたので、それからスマートボールで遊ぶことはなくなりました。

上品じゃありませんが、函館式パチンコとスマートボールの思い出でした。


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