＃1444 ゴールデン・ウィーク

ゴールデン・ウィーク真っ盛りです。
ゴールデン・ウィークの一番の思い出は、勤め始めて最初の配属先であった公園緑地係でのことです。
勤め始めてから数年間、ゴールデン・ウィークは毎年、滝川公園勤めです。

当時の滝川公園は、大きな池に貸しボートがあり、サルやシカやクジャクがいる小動物園があり、特にゴールデンウィークやお祭りには露店も出て、それはにぎやかなものでした。
このマチ唯一の行楽地とも呼べるほどでした。今はすっかり静かになり、昔の面影はありませんが。

滝川公園の利用者が急増するため、ゴールデン・ウィーク中は係総出で対応です。
ボクは毎年、ボートの貸し出しにかりだされました。
桟橋（さんばし）を発着するボートを押さえ、乗客の乗り降りを手伝うのです。
ボクと同年代のカップルがたくさん来ています。（もちろん子連れの家族も多かったのです）

そんなこんなで、ゴールデン・ウィークにはいい印象がなく、北海道のこの休暇時は寒すぎるなんて理屈をつけて、いつも何もしないで過ごしていたものです。
ところが今年は活動的でした。
なんと旭川の映画館へ行き”テルマエ・ロマエⅡ”を観たのです。
少女マンガと高を括（くく）っていたのですが、なんとも面白く、興味深い映画でした。

戦争や虐殺や争いの無い理想の世界・ユートピアを高らかに謳（うた）う、アナーキズムを賞賛する作品です。
そして、公開処刑や奴隷同士の決闘、奴隷対猛獣の死闘を楽しむ、醜い人の本質も描かれていました。
笑いの中に、鋭い時代考証と醜い人の本質をさりげなく入れ込む、原作者のセンスに脱帽です。

今年の黄金週間、この映画一本で終わりそうですが、ボクにとって人生初の行楽でした？