#3414 ボクの思い ④ 人口抑制の仕方 2020年6月8日投稿
10万年前、ヒトはありきたりの生物でした。
東アフリカに生息する数十万頭の哺乳類の一種に過ぎなかったんです。
ライオンやヒョウなどに怯え、ライオンやヒョウなどの食べ残しの獲物の脊髄を石で割って骨髄を啜(すす)る、何とも情けない存在だったのです。
10万年前ってずいぶん昔のように感じますが、生物の歴史の中ではほんの一瞬です。
この地球上に生物が誕生して40億年、猿人といわれるヒトの仲間が700万年前に誕生しています。
そしてボクたちホモ・サピエンスは20万年前に誕生したのです。
その20万年前に誕生したホモ・サピエンス、誕生後10万年以上はおとなしくつつましやかに暮らしていたんです。
転機は7万年前とも8万年前とも言われています。
このホモ・サピエンス、なんと“想像する能力”を身に付けたのです。(創造ではなく想像です)
学者の一部は、そのことを認知革命と呼びます。
ボクはそれを認知とか想像といわず、空想とか妄想に近いと思っていますが。
海の向こうに新天地があるに違いない!って想像をたくましくします。
ワシは怪獣と戦って打ちのめした!などとホラをコクのです。
ワイのはデカイのや、って雌にも猛アピールもするのです。
それまでのホモ・サピエンスは実際に見たもの以外は信用しないどころか、存在すら認めようとしなかったのですから、この妄想出現は革命というにふさわしいのかもしれません。
確かに、この妄想癖人、“困ったさん”の登場だったんです。
この妄想癖のおかげで、地球は滅茶苦茶にされるんですから。
この妄想癖、ホモ・サピエンスが海を隔てた東南アジア諸島やオーストリア大陸へ進出する原動力になりました。
4万前には海を隔てたオーストラリア大陸に到着です。
海の向こうに新天地がある!って何とも大きな妄想を持たずして成し得なかった偉業?です。
ホラ話が神話となり、居もしない神を造り出し、宗教の出現です。
政治や経済も宗教と同類で、虚構なんです。
ありもしないものをあることと皆が信じることで成り立つ、魔法の妄想です。
この妄想癖こそ、人類が途方もない発展?を遂げた原動力になったのです。
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同時代に同じところに住んでいたホモ・ネアンデルタールって別種のヒトがいたんです。
ボクたちホモ・サピエンスより体格も良く、脳の容量も大きかったんです。
ところが彼らは妄想癖を持たなかったんです。
妄想癖に溢れるホモ・サピエンスは妄想をもとにした策謀を武器に、ホモ・ネアンデルタールを滅ぼしたのではないか?と推論されています。3万年前のことです。
ただ、ボクたちのDNAにはネアンデルタール人のDNAも少量含まれていることが近年確認されています。
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大爆発しているヒトの問題はまだまだ続きます。