アナーキー小池の反体制日記

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#407 文化大革命と紅衛兵(上)

2010年03月25日 | ボクの思い・信条・理念
先の国鉄紛争に続き、中国で起きた文化大革命について思いを述べようと思います。
国鉄紛争と同様、ボクが多感な10代半ばから20代半ばにかけ世界を騒がせた争乱です。
当初は何が起こっているのかわからず世界中の人が首を傾げていましたが、近年ようやく全容が明らかになってきました。

日本の国鉄紛争、中国の文化大革命、これらはボクがまだ感受性が高く、好奇心も旺盛な頃の貴重な教材となりました。
退屈なものになってしまうと思いますが・・・そうお思いの方は読み飛ばしてください。

最近、報道に中国の話題がとても多くなりました。
飛躍的な経済発展を成し、富裕層が急激に増え、日本に、世界中に高級品を買いあさりに出向いている様が映りだされます。
また金融市場も活発で、海外からの投資が盛んなのだそうです。
成功した実業家は「儲(もう)けることが目的だ。こんな楽しい事はない。」と言って憚(はばか)りません。

彼らは30代から50代の壮年です。ボク達と同じかボク達より若い人たちです。
実は彼らの大半が、文化大革命を経験してるのです。
30年も40年も前になりますが、中国中の若者が熱中したあの文化大革命に紅衛兵として参加しているはずです。
そして紅衛兵は旧富裕層(旧地主,旧実業家など)、知識人、芸術家など自由(経済)な環境を望む人たちを反動派(走資派)とし、次々と吊るし上げ、三角帽をかぶらせ、市中を引き回したのです。
これらの様子は世界中が報道していました。
でも、彼らの反動派(走資派)といわれる人への攻撃は、こんな生易しいものではなかったことが明らかになってきました。
文化大革命で虐殺(粛清)された人は、数百万人に上ると言われています。(もちろん紅衛兵だけの仕業ではないのですが)

紅衛兵は、毛沢東語録を振りかざし、毛沢東を称える言葉を合唱し、反動派(走資派)を辱めるだけではなかったのです。
紅衛兵は膨大な殺人を犯し、文化財を破壊し、教育環境を無き物にしました。

ところがです。その紅衛兵が大人になって何をしているのでしょう?
彼らがもっとも嫌い、殺人まで犯して排除しようとした反動派(走資派)になってしまったのです。
ボクは節操の無いことが一番嫌いです。
彼らの節操の無さ加減はさすが中国、スケールが違います。

近年の評価を元に、ボクなりに文化大革命を再考してみたいと思います。
続きます。
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