10年前、華々しくデビューした日銀の黒田総裁ですが、先日退任しました。
あのアベとコンビを組み、経済成長を高めるため政策を次々と打ち出したのです。それらの金融政策は時に“黒田バズーカ砲”と呼ばれ、期待する向きもあったんです。
今、黒田の金融政策の評価は、失敗!との見方が大勢を占めていますが、一部に、有効だったとの見方があるのも事実です。
この10年間、株価が上がり続けてるんです。株への投資家、証券会社、有力企業の幹部連中にとってはありがたい存在だったのです。株価って言っても、この株価は東証一部上場の優良企業が対象です。そして日経平均に至ってはその中でも優良なものだけの平均値なのです。
日本の勤め人の7割は中小零細企業に勤めています。これら中小零細企業の多くは株価高騰の恩恵にあずかっていません。なにせ給料が上がらないばかりか下がっているんです。
なもんだから、日本人の平均給与はずっと下がり続けています。
原油高などで、名目上の物価は上がり続けています。しかし、給与額の低下などを含めると実質的な収入は低下してるんです。世界の主要国では唯一なのだそうです。
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黒田総裁の一番の目標は、インフレ率2%達成でした。半年以内に達成する、と豪語していたもんです。
半年後に達成できず、2年後に、と変更し、2年後にも達成できず、5年後に、と変更し、5年後にも達成できず、10年後にと変遷を重ねたのです。
そして10年後、実質インフレ率はマイナス2%でした。当初、彼が豪語していたものとはかけ離れたものになってしまったんです。
ボクがタイトルにした黒田“線香花火砲”とは、黒田“バズーカ砲”をもじったものなんですが、本当は黒田オナニー砲”がふさわしいのです。この高尚なブログにふさわしくない、と思いで却下しましたが。黒田の自己満足に過ぎなっかったのです。
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彼の金融政策により、国の借金・国債が膨大に発行されました。
少子化対策を謳う政府自民党ですが、これからの子どもたちに大きな借金を背負わせたのは、大変罪深いことだと思います。