足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米バロンズ誌の座談会が始まる

2018-01-15 06:54:22 | 投資戦略
米バロンズ誌が新春の座談会を開催した。現職の運用者9人が参加、朝から夕食時まで激論が交わされた。いずれも現場でポートフォリオ運用を行う人たちで、ウォール街の頭脳的な存在でもある。この座談会はメンバーの入れ替えが少なく、常連メンバーの顔ぶれに大きな変化のないことも特色である。
議論は世界経済の動向に始まり、注目銘柄を披露し座談会の時間が進行する。
世界の投資家が注目する人気座談会だけに、これまで様々な相場観測、銘柄選択のヒントが得られた。
各人が具体的に銘柄を披露するが、20世紀が生んだ偉大な投資家ピーター・リンチも、かつては常連メンバーであった。彼は毎年、20銘柄以上の推奨株を公開して、注目株よりも、選択から外れた方に目を向けるほうが近道と冷やかされた。

毎年、この座談会の銘柄にコピー(提灯をつける)してきたが、個々の銘柄も去ることながら、銘柄選択から有望株のヒントを汲みとってきた。
今週、バロンズ誌の週間版に第1回目が掲載、A4版でコピーして32ページにのぼる。全体ではこの3倍の記事が掲載されるのだから、その分量がわかる。
米国経済は自律的に底入れしたが、それにトランプ大統領の景気対策が加わり、2018年の上半期の相場には問題がない。

個々のテーマではビットコインが取り上げられ、参加者の債券王と称せられるガンドラック(ダブルライン・キャピタル)は、投資したが収益はトントンで退却した。しかし参加者の大勢の見方は、通貨としては魅了を備えていると判断する。
ハイテクが大きなテーマになったが、この業界が米国のニューマクロを形成すると読む。
世界の市場で有望なのはインド、中国、韓国と見る向きも多かったが、東京市場についての言及がなかった。
来週からの具体的な投資銘柄の議論を引き続き「トリトンスクエア通信」で取り上げる。