足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ソフトバンクが東京市場のシンボルになる・・・ロシア株の上昇が際立つ

2017-02-10 06:37:49 | 投資戦略
今回のソフトバンク(9984)の孫社長の決算説明会は同社が世界企業に踊り出たことを強く印象づける内容であった。
第1の注目点は米スプリントが虎の子として育ったことだ。3年前に買収したがベライゾンとAT&Tの2大通信会社に押さえられ苦戦していた通信会社を買収し、早くもソフトバンクのキャシュフローを生む虎の子に育て上げた。
国内の通信事業と並んでこれからの成長戦略でのキャシュフローを生む虎の子に育った。孫社長は自ら毎晩の深夜にスプリントの首脳陣と交信し経営の建て直しのため2年間にわたり経営建て直しに全力投球し実績の賜物である。
そして時間を置かず孫社長のアニマルスピリツの矛先は英アーム社の買収に向い、これも1年以内で虎の子にした。目先はサウジと組んだ10兆円というビジョンファンドが成長を牽引する戦艦になる。これらのスピード経営は米国の経営者のスピード感さえも大きく超えるものだ。投資家はこのことを再評価しなければならない。
屋台骨になったのは中国アリババで持ち株の評価が現在のソフトバンクの時価総額とほぼ同じで9兆円に迫り、売上成長率は依然として年40%を超える。今回の決算発表を見てウォール街のアナリストはアリババに軒並み強気の評価を下した。
ソフトバンクはこれまでの日本のどの企業にみられない成長モデルの企業になった。

本日の日経新聞の第11面のトップ記事に「日立/買収額2年で1兆円」と大々的に報道されたが、ソフトバンクのファンドの金額は10兆円である。日本企業の常識を覆す動きである。
これまでこの株に投資してきたが、今回はどの局面でも見られなかった感激を感じさせた。

ぜひポートフォリオにいれることを奨めたい。

NY株はダウ平均、S&P500、ナスダック指数とも揃って上昇し明るさが戻ってきた。
ダウ銘柄で先頭を切ったのは金融株でゴールドマン・サックス、JPモルガンで、他にはマイクロソフト、IBM,ナイキ、ウォールマートなどの上昇も目立った。また円相場が下落し、ドルは113円台を回復した。安倍首相の訪米が大々的に報道され、首相の行動力が評価された。歴代の日本の首相のみられない動きである。結果として日本株の再評価にも繋がる。

ロシア株が高い。トランプ相場ではNY株の2倍のスピードで上昇している。牽引役のひとつはエネルギー関連だ。2016年初めから30%上がった。1990年代の新興諸国の人気のリード役になりソロスが活躍した。私も1997年にモスクアとウクライナに飛び、企業を訪問した。ソロスは投資で大儲けした。トランプ大統領とは相性のよい国だ。ロシアの国際社会での人気化は中国の暴走をけん制する。
私の友人のマーク・ファバーもソロスより一足先にロシア株に注目して利益を上げた。新興国投資では無視でいない存在である。