足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米バロンズ誌の座談会・・・日本株に強気

2017-01-16 06:10:14 | 投資戦略
週末、任天堂(7974)が東京お台場のビッグサイトで新製品「スイリッチ」の発表会を開催した。日経新聞は開場前3500人の行列と伝えた。
その前日、会社は報道、その他の関係者を招き日米でプレゼンテーションを行った。広大な開場には外国人の姿も多かった。私も出席したが華やかな熱気に包まれた会場であった。
午後1時に始まったが任天堂の株価は時間が経つにしたがい下落し、終わりは大幅安であった。
「スィツチ」の価格が2万9800円と事前の一部アナリスト予想2万5000円に比べ高いことにマイナス反応した。
当日の夜(日本時間)の本場ニューヨークでのプレゼンテーションの反応は全く別でジェフリーズ証券の著名アナリストのアトル・ゴヤルは早速、レポートを出し「価格の$299は妥当な価格。株価は先行き56%上がる」と強気レポートを出した。新製品のハイブリッド機能(据え置き&携帯)を高く評価し、サードパーティ80社がソフト開発に参加するのに注目した。1本のソフトで両用できるハイブリッド機能はコストパフォーマンスがゲーム・フアンにも開発者にも魅力があることに注目した。同時にソニー(6758)も強気の格付けで株価は47%上がるとした。

今週のバロンズ誌が2017年新春座談会の記事を掲載した。毎年、朝食会にはじまり夕刻のカクテルで終わる熱のはいった9人の運用者の激論の場だ。相場観のコンセンサスはトランプ相場が続き前半は上昇し後半は一服するとい見通し。この座談会に初回から30年間にわたってスイスから参加してきたフェリックス・ズーロフ(ズーロフ・アットマネジメント)は「目先は日本株が有望」と慎重派にはめずらしく強気。今回が最後の出席になり、主催者や読者に惜しまれてメンバーから去る。すぐれた国際投資家でわれわれも彼のズーロフ・ファンドに2007年から投資を始めたが、暴落を無傷で乗り切った実績の恩恵を受けた。
バフェットのバークシア・ハザウェイの社外取締役マリー・ウイットマーも常連メンバーだ。