足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
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バフェットの天文学的な成果・・・レポートを公表

2012-02-27 07:45:46 | 株式

先週末、ウォーレン・バフェットのバークシア・ハザウェイが2011年の営業報告書とバフェットが自ら書き下ろした株主宛てのレポート(letter)を公表した。

レポートは恒例のごとく1965年に設立したバークシア・ハザウェイの46年間の成果の数字で始まる。

2010年には1株当りの成果は+490,409%と天文学的な数字であったが、2011年末には+513,055%とさらに増えた。

2011年の1年間だけの成果は+4.6%でS&P500+2.1%(配当を含む)の2倍になったが、4%のプラスだけで、長期間の数字がまた大きく増加したのは複利運用のマジックである。

46年間でマイナスになったのは1999年、2001年、2008年のわずか3回だけだ。1999年はインターネット・ブームでハイテク嫌いの運用が相場のトレンドに乗れなかった。2011年は同時テロ事件、そして2008年はリーマンショックであった。

運用の妙を得た長期投資の勝利と、どんな悪材料が出てもアメリカ株式会社に対しての確固たる自信が前人未踏の実績を残した。

彼はことし86歳。これまで高齢を問題にしてバークシア・ハザウェイの将来に危惧する向きも多かったが、ことしのレポートではトッド・コムズ(40歳)とテド・ウェクスラー(50歳)をスカウトしたことをはじめに書いている。コムズが選んだ銘柄は1年余の間にわずか2銘柄でマスターカード(MA,ダラー・ジェネラル(DG)。ウェクスラーは半年間でメディア2社と医療関連1社。

コムズに倣って彼の2銘柄にちょうちん買いしたが、さすがともわせる成果を上げている。米国株を選ぶひとつのアイディアである。