昨日は東京市場の立会中にガイトナー米財務長官のメディアとのインタビユーの内容が伝わり円相場は一時、急落し、輸出関連株が大きく反発した。
しかしその後は内容に具体性が乏しいとして円高基調にもどった。
しかし昨日のNY市場ではドル高になり、ガイトナー発言を注視した。
ガイトナー長官は世界の通貨を3つのグループ分けし、それぞれのグループについて具体的にコメントをつけた。
第1のグループは中国で明らかに割安に放置されてきた通貨で、9月以来のような上昇トレンドが継続することを求め、同じような条件の新興国も追随して為替調整が実現することを期待した。
第2のグループは為替政策に柔軟性があり、割高の是正を市場の機能に委ねている新興国で、米国はこれらの国には注文はつけない。
第3はユーロや円で、これ以上米ドルに対して上昇することは求めない。十分に調整が行われた。
このコメントにNY市場では相場が反応し、これまでドルに対して上昇してきた国の為替相場は下落した。
G20の会合が始まるが、ガイトナー長官の目指す方向に調整が行われるかどうかが注目点である。
それにしても米国企業の第3四半期の決算は好調で予想を上回るところが続出して、業績相場の始まりの様相である。
それに反応しないのは東京市場だけあったが、円相場が落ち着けば必ず株価への反応が出る。