足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

静かに復活する新興市場

2010-05-01 08:34:14 | 株式

昨日のNY株は大幅に下落した。

ギリシア問題が蒸し返されたのと、S&P社のゴールドマン・サックスの格下げである。金融株が軒並み売られた。現在のウォール街の人気の柱は金融、ハイテク、素材である。それだけに金融株の動きが相場の方向を大きく左右する。東京市場とは異なる。

今週は好調な決算発表に支えられた戻り相場になるかと思われたが、相場の水準が高値にあるだけに悪材料にも敏感である。

現在の相場のセンチメントはプロが超強気、個人投資家が弱気という構図が続く。

Mark Hulbertというテクニカル分析で著名なアナリストによると、最近のNasdaq Newsletter Sentiment(HNNS)80%と20007月以来の高い水準にある。強気の比率である。ニュースレターの発行者の相場観である。逆張りの視点ではこの数値が高いと危険信号。

ことしの1~2月の相場の調整局面では-16.1%まで下落していた。その後、NY株は反発した。

この数字をみても、現在の市場がいかに先行きに強気であるかがわかる。テクニカル分析の一つの視点ではいつ調整局面にきてもおかしくないという。しかし救いは個人投資家が依然として先行きに慎重で株式投信への資金流入がみられないことだ。

昨日で4月も終わった。日経平均は月間で-0.3%、NYダウは+1.3%。出遅れを取り戻すかにみえた日本株であるが、4月には息切れした。しかしジャスダックは+5.6%、マザーズは+12.0%であった。

この動きに注目したい。新興市場がしずかに復活を始めた。まだ静かなのがチャンスだ。