足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

個々の銘柄に魅力が出る

2010-03-16 07:46:00 | 株式

日米とも相場がボックス圏にはいり、上下への変動が少なくなってきた。

ウォール街ではここ1年間でNYダウ平均が60%以上、ナスダックが80%以上も上がったのに、投資家の心理がなかなか好転しない。

依然として低金利の債券ファンドに資金が流入を続けているし、株式投信への流入は少ない。個人投資家が、いままで経験しなかった短期間の暴落の洗礼を受けたあとだけに、ななによりも安全志向のほうに目が向いている。

この相場の硬直感を打ち破るきっかけはなにか?

米国では4月上旬から第1四半期の決算発表が始まるし、東京市場でも20103月期の予想の修正が市場に流れてくる。

米国では設備投資と在庫の積み増しが始まり、製造業の業績の回復が確かなものになってきた。米Empirical Researchによると、第1四半期の利益が+30%になり、フリーキャシュフロー(営業キャシュフローから設備投資キャシュフローを差し引いた数字)が前年比で+40%になるという。

これまで進めてきたコスト削減効果と生産性向上の効果が顕在化してくる。

このような企業の手元流動性の好転が、株価には反映されていない。昨日、発売された会社四季報では会社予想と東洋経済の記者の数字とのかい離が目立つ企業が増加した。ミクロベースでは景気回復が明らかになってきた。

材料よりも、ファンダメンタルで注目できる銘柄がふえてきた。