2008年もあと余すところ2週間余になってきた。
ウォール街でも2009年の相場展開についての議論が「かしましく」なってきた。
イエール大学の有名なロバート・シラー教授は次のようにみている。
「相場の1日の変動率が戦前の大恐慌いらいの大きな数字が続いた
10月の消費者物価の下落率も1938年4月いらいの数字だ。
世界中ではほかの指数にもこのような現象がみられる。
それにもかかわらず、今回は楽観視している。大恐慌からの教訓では、悪い数字は簡単にはなくならず、燻り続ける。なによりも投資家は自信を喪失したことの影響は大きい。どんななことをしえてでも、今回は心理的な現象の回復に力を入れなければならない。
私は株価をみる場合、PER(株価収益率)の利益は10年間の移動平均で計算している。2000年のPERは44倍であったのが、現在は13倍と、これまでの平均値15倍をも下回った。ただ1929年のクラシュ後には6倍にまで下落したこともある」と語っている。
投資家の心理がすっかり萎えていることは、オバマ次期大統領は的確に掴んでいる。
経済チームが描いている景気対策の、大きなバックボーンは「アメリカ人の自信喪失からの脱却」」にある。
このことは言うことは簡単だが、実施にはさまざまな困難をともなう。
S&P500は11月の安値から20%反発した。ロバート・シラー教授の指摘している政策への期待からである。1年前と異なり、先行きをみる材料の選択しは増えてきたことは確かである。
任天堂(7974)の人気が好転した。昨日、ウォール街で話題になったのは、11月4日の米大統領選後に、グーグルでの検索のNo1に「Wii」が躍り出た。
相場の回復のけん引役になりそう。その関連株にも注目できる。