足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

歴史的にも10年移動平均PERは割安・・・シラー教授

2008-12-11 07:39:26 | 株式

2008年もあと余すところ2週間余になってきた。

ウォール街でも2009年の相場展開についての議論が「かしましく」なってきた。

イエール大学の有名なロバート・シラー教授は次のようにみている。

「相場の1日の変動率が戦前の大恐慌いらいの大きな数字が続いた

10月の消費者物価の下落率も19384月いらいの数字だ。

世界中ではほかの指数にもこのような現象がみられる。

それにもかかわらず、今回は楽観視している。大恐慌からの教訓では、悪い数字は簡単にはなくならず、燻り続ける。なによりも投資家は自信を喪失したことの影響は大きい。どんななことをしえてでも、今回は心理的な現象の回復に力を入れなければならない。

私は株価をみる場合、PER(株価収益率)の利益は10年間の移動平均で計算している。2000年のPER44倍であったのが、現在は13倍と、これまでの平均値15倍をも下回った。ただ1929年のクラシュ後には6倍にまで下落したこともある」と語っている。

投資家の心理がすっかり萎えていることは、オバマ次期大統領は的確に掴んでいる。

経済チームが描いている景気対策の、大きなバックボーンは「アメリカ人の自信喪失からの脱却」」にある。

このことは言うことは簡単だが、実施にはさまざまな困難をともなう。

S&P50011月の安値から20%反発した。ロバート・シラー教授の指摘している政策への期待からである。1年前と異なり、先行きをみる材料の選択しは増えてきたことは確かである。

任天堂(7974)の人気が好転した。昨日、ウォール街で話題になったのは、114日の米大統領選後に、グーグルでの検索のNo1に「Wii」が躍り出た。

相場の回復のけん引役になりそう。その関連株にも注目できる。