1989年に日経平均が38915円で大天井を打ったが、それ以来15年が経った。
資産バブル相場の崩壊の長い道のりであった。何人もの投資家から「もう自分の人生ではあの大天井を越える局面は経験できないのでは・・」とあきらめに似た声を聞いた。
昨年末は16111円で終わった。史上最高値を追い抜くのにはまだ2.4倍の上昇が必要。
「四半世紀以上がかかった。だが1954年11月24日、ダウ工業株平均の終値は、1929年9月3日につけた前回のピークをようやく上回った。この25年という期間は、株式市場が前回のピークを回復するまでの期間として、100年以上に及ぶダウの歴史上、後にも先にも例がない」(ジェレミー・シーゲ著・瑞穂のりこ訳「株式投資の未来・日経BP)。
この一文を読みながら頭にひらめいたのは東京市場のことだ。38915円を抜くのにウォール街のようにあと10年もかかるのか?
昨年来の勢いからすると数年先には実現できるのではないか。失われた14年を取り戻すのにあと数年あればという感じがする。年が改まると気分も、さらに前向きになるのは人間の本性だ。それに日本再生が実感できるようになったことを、市場参加者が共有し始めたことも強い。
ソフトバンク(9984)の人気をみてイー・トレード証券(8701)の1対3の株式分割の権利取りを考えよう。新春銘柄の一つ。