足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

半導体株に強気が増える・・ナスダックを牽引する?

2005-02-12 16:48:55 | 株式
日本の株価にとって上昇のカタリスト(触媒)の一つはニューヨーク株の動きだ。
昨年来のNY株の動きを見ていると、短期的なリズムが底入れしたのは8月と11月である。昨年の7月に発表の米企業の第2四半期の決算発表は予想を上回った。それを材料に相場が上昇するとみたが、好決算に相場は反応せず逆に売られた。しかし決算発表の翌月の8月が上昇のきっかけをつかみ、9月まで上昇した。第3四半期の決算発表も予想を上回ったが相場に反応せず、翌月の11月から上昇した。
8月も11月も相場の先導役になったのは、ナスダックであった。ハイテク株だ。
さて今年1月の昨年の第4四半期の決算も、事前の予想を上回るところが多く、増益率は20%増(発表前は+17%)になったのに、相場に反応せず1月はもたついた。
2月にはいって第4四半期の発表が終わった時点からナスダックが動き始めた。特にここ2週間、ウォール街のアナリストの半導体株に対する強気が目立ち始めた。今週の金曜日も半導体製造装置メーカーのノベラスにクレディスイス・ファースト・ボストンが格上げした。「業界は今年は-8%だが、ノベラスは+15%売り上げが伸びる」という。株価は上昇、他の半導体株を牽引した。
半導体関連株指数のSOXが、上昇し金曜日は+3.6%。半導体株に対して強気するアナリストが増えてきた。「在庫調整が進んでおり、稼働率も上がってきている」という。半導体はいまや鉄鋼、石油などと同じように市況産業になった。先行きを楽観しするのに異論も多い。それだけにカラ売りが蓄積されている。
1.決算発表の翌月にリバウンド、2.ナスダックがリードする・・・昨年に2回みられた現象である。それが今回も繰り返されるというのでは、科学的な予測ではないが、世界的にハイテク株に慎重論が多いだけに、今回の相場上昇には意外性がある。
NY株がナスダック・リードして上昇に転じれば、ボックス圏から抜けなかった日本株にも目先き上昇のカタリストになる。
さて半導体株がウォール街で上昇を続けるなら、日本でも連想ゲームの人気がでる。
さしあたり東京エレクトロン(8035)に注目してみよう。