マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小夫嵩方の閏年の庚申トアゲ

2012年05月27日 09時04分38秒 | 楽しみにしておこうっと
桜井市の北白木の人たちの話によれば隣村のダケホでは4月1日に閏年の庚申トアゲを済ませたという。

ダケホと呼ぶ地区は緩やかな斜面に田んぼが広がる小夫嵩方(おうぶだけほう)だ。

地区に住むS氏にお話を伺って奉っている庚申さんの場を案内してもらった。

小夫嵩方には三つの庚申講があり、朝10時にめいめいがトアゲ参りをしたという。

それぞれの講中のヤドで作ったゴクダイを塔婆は庚申塚の前に残されていた。

祠に納められた庚申石仏は2体。

左は「南無青面金剛六月吉日講中」とあり、右には「南無阿弥陀佛 何某」であった。

ゴクダイは八つ、或いは十二本に割いた竹に、編んだ丸い形の藁を挿している。

挿すことが困難だったのか十二本に割いたゴクダイは崩れないように縛っている。

丸内部は支えとなる竹が挿してある。

一つは十字でもうひとつは三本を並行にしている。

塔婆は葉付きの杉の木。

それぞれに願文が見られる。

左から「家内安全 五穀成就 庚申講一同 平成二十四年四月一日」で、もう一つは「猿田彦庚申供養 家内安全五穀穂就祈願 平成二十四年四月一日」だ。

その上には梵字が一文字書かれているが判読できない。

三つ目は「奉納 庚申供養 青面金剛中 家内安全 五穀成就 奉祈願 平成二十四年四月一日」とある。

「猿田彦」の文字も気にかかる小夫嵩方のトアゲ。

そういえば北白木の人たちによれば隣村の中白木でも般若心経を唱えるトアゲをいているという。

後日には両地区とも詳しいことを聞かねばならない。

(H24. 4. 7 EOS40D撮影)


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