マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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稗田町常楽寺結願融通正伝法

2011年12月14日 06時47分04秒 | 大和郡山市へ
この日も生御膳を供えた常楽寺。

5日間の修業をしてきた融通正伝法もようやく結願の日を迎えた。

本尊の前には「行人願文」が寄せられている。

コーヤドーフで造られた五重の塔。

平たい麩でこしらえた巻物。

この日の結願満行の証しにいただく巻物を形にしたそうだ。

昆布は扇にされた。

趣向を凝らして毎日造られる生御膳は芸術の域である。

こういった生御膳は常に造るわけではなく十夜とか大事なときに供えるという。

僧侶たちは毎朝の勤行礼拝を始める前に水行を行う。

設営された水行場に入り「沐浴身体(もくよくしんたい) 当願衆生(とうがんしゅじょう) 身心無垢(しんじんむく) 内外清浄(ないげしょうじょう) 六根清浄(ろっこんしょうじょう) 三業清浄(さんごうしょうじょう)」の水行の偈文を唱えて、己の垢を取りはらい内外とも身体を清める。



そうしてこの日も正伝法の修行に入堂した行人たち。

白地の背中に「十界一念融通念仏 南無阿弥陀佛 億百万遍功徳円満」浮かぶ文字が本堂に並ぶ。

先代の母親が授かったという田中町のY夫妻。

それからもう42年も経ったと話す融通正伝法の修業はこの日をもって結願(けちがん)する。

先祖代々の追善法要、位牌伝法に「なーむあんまいだー なーむあんまいだー」の念仏は朝な夕なに唱えてきた。

(H23.10.30 EOS40D撮影)


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