マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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山添の植え初め

2012年07月19日 06時43分07秒 | 山添村へ
「お月八日」や「ホソナワ」の風習を拝見した山添村の男性は稲作をしている。

正月初めに行われる寺行事のオコナイ。

かつて子供がウルシ棒を叩いて「ダンジョウ」と叫んでいた修正会である。

オコナイは「極楽寺 牛玉宝印」と「常住院」の2枚のお札。

垣内によって配られるお札はそれぞれ。

その一枚をたばってハウス前にウルシ棒に挟んで立てる。

ウメやツバキの木を添えるそうだ。

オンダの苗はご自身が造って苗代に立てる。

半紙に包んだアオマメやアライゴメも供える。

それをミトマツリと呼んでいる。

春の豊作を願う農家の行為は社日の日にしているそうだ。

正月前に搗いたモチを木に付けたナリバナもしていたという。

それから数カ月後。

田植えが始まる。

田植えをする前には植え初めもする。

今年は5月3日にしたという。

その場を案内してもらった。

最初に田植えをする場にカヤとクリの木を立てる。

例年は12本だが、今年は閏年で13本となる。

フキの葉にキナコをふり掛けたゴハンを入れて十字に縛る。

そのフキダワラも閏年は13個にする。

以前は畦にそれを立てていたという。

マメゴハンやキナコを塗したコワシも供えていたようだ

(H24. 5. 7 EOS40D撮影)