マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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籠りの行

2009年06月18日 22時08分45秒 | むびょうそくさい
のどが渇く、お腹が減る朝を迎えた。

ぐっすりと睡眠がとれた朝。

8時半には速攻で浣腸を仕込まれる。

これもまた速効だ。

そうして点滴が始まった。

脱水予防や栄養補給などの点滴だ。

予定では昼過ぎだったのが、間にひとつの手術が緊急で追加されたので夕方の手術になってしまった。

朝食も昼食も、当然ながら夕食も、配膳なく通り過ぎていく。

15時50分にお呼びがかかった。

歩いていきましょうと点滴とともに手術室へ向かう。

医師は6人ほどおられる。

手術台にうつ伏せになった。

脊髄注射で麻酔をうつ。

下半身は何も感じなくなってきた。

ここからの記憶は遥か彼方の宇宙空間よりも遠いところに飛んでいった。

手術は無事に終わったといって処置前の患部写真を見せていただく。

鮮やかな色合いにおりゃおりゃだ。

大きな痔核が二つ。

小さなものが二つ。

一度に全てを処置すればダメージが大きく肛門機能が働かないことになるようで、大きい二つだけを切除したという。

残りは2、3年様子をみて大きくなっていれば切除すると話される。

いずれにしても出血がなかったので輸血に至らなかったことが幸いだ。

ただ、二つの大きな内痔核切除だっただけに回復に相当の日数がかかるであろう。

手術室から出たのが17時40分。

およそ2時間の手術は感覚的に短かった。

その患部写真を見ながら医師の手術状況を聞くかーさんは、食べごろで美味しそうなイチゴやねといった。

私もそう思う。

おふくろはコワいからと言って下を向いたままだ。

画面でお見せできないのが残念だ。

その晩はベッドで身動きひとつできない安静状態を保たなければならない。

頭を動かす、身体を捻るなどはもってのほか。

頭痛、吐気がたまらなく併発するという。

夜も更け徐々に麻酔が醒めていく。

痺れが足先に移る深夜の時間帯、ようやく尿意をもよおしてきた。

尿器を用意して待つのだが反応がない。

数回訪れるもさっぱり出ない。

仕方がないので尿管を入れた。

なんとか排出したがなんとも辛い。

これも二十うん年前に経験しているのだが辛いものは変わらない。

その後も30分おきに尿意をもよおす。

その都度、お呼びだしをして尿器をあてがう。

時間はかかるがたっぷり排出される。

下半身の痺れがなくなって、尿意排出が朝まで何度続いただろうか。

医師の歩行許可が出るまでこの対応を続けなければならない。

(H21. 6.18 記)