今年卒業した長男が教育と行事についての卒論を執筆する際、調べていたのが教科書の副読本として使われている郷土の本。
各自治体や図書館に出向き調べたが意外と少なかったという。
どさぁっと持ち帰った10冊ほどの副読本。
活字や写真は郷土の愛情が溢れている。
歴史や文化はどことも書かれているが行事関係はほとんど見られない。
行事があってもイベント関係ばかり。
そのなかに一際光る副読本の「私たちの郷土 田中町」があった。
田中町は奈良市のひとつの町。
えっ、市ならまだしも町の本ってあるんだと二人で驚いたものだった。
ページをめくると興味を引く宮座の儀式が載っている。
そして7月には太神楽の文字があった。
一度訪ねておかねばと町内の八王子神社を目指した。
傍にある真新しい光明寺から出てこられた人に尋ねると村神主さんを紹介してくださった。
突然の訪問に驚かれたようすだったが、卒論と副読本、そして宮座行事について主旨を申し伝えると、関連する本がいっぱいあるのですと奥の部屋から次々と出される。
訪問のきっかけとなった副読本。
村神主さんも編集人のひとりだったので話が弾む。
特に興味をもったのは平成4年発刊の帯解地区自治連合会編纂の「語りつごうくらしの文化帯解」だ。
田中町をはじめとして一昨年から取材させていただいている下山町に窪之庄町、山村町、柴屋町、今市町、池田町が対象地区。
氏神さん毎に年中行事が纏められている。
下山町でお目に掛かった当家祭は各町の氏神さん祭礼毎にある。
なかでも大晦日の歳神さんの砂道造りや福丸こっこ。
昨年末、大和郡山の伊豆七条町で行われていたものと同じ形態であると思われるが地区名が表記されていないので執筆者に聞かねばならない。
同本には資料として廃れている民俗行事が詳しく記載されている。
池田の六斎念仏、タイマツ行事と念仏に雨乞い太鼓踊り。
山村のかっぽれ踊りに雨乞いヒデ(シデ)踊りと六斎念仏だ。
なかでも池田のタイマツ行事は今でも行われていることを県文化財の先生から教えていただいたことがある。
早いうちに取材したいものです。
ちなみに田中町八王子神社の夏祭り太神楽は当時柳生の太神楽同好会が来ていたようだが3年前に高齢化と後継者不足で途絶えたという。
しかしながら頭家祭は形式を残しながら伝統行事として行っているそうだ。
日程は頭屋さんの都合で変化するが平成20年は10月26日。
頭家宅門口に鳥居を建てカマス、サトイモ、ショウガなどの神饌を供えて祟道さんを祀るという。
サトイモを供えることから頭家をイモドーヤと呼び、柳生の丹生神社の宮司を迎えて神事が執り行われる。
そのあと親頭家とこども頭家の「頭家子」が御幣を持って八王子神社までお渡りをする。
いずれにしても帯解の調査取材は長期間になることであろう。
(H20. 7.13 SB912SH撮影)
各自治体や図書館に出向き調べたが意外と少なかったという。
どさぁっと持ち帰った10冊ほどの副読本。
活字や写真は郷土の愛情が溢れている。
歴史や文化はどことも書かれているが行事関係はほとんど見られない。
行事があってもイベント関係ばかり。
そのなかに一際光る副読本の「私たちの郷土 田中町」があった。
田中町は奈良市のひとつの町。
えっ、市ならまだしも町の本ってあるんだと二人で驚いたものだった。
ページをめくると興味を引く宮座の儀式が載っている。
そして7月には太神楽の文字があった。
一度訪ねておかねばと町内の八王子神社を目指した。
傍にある真新しい光明寺から出てこられた人に尋ねると村神主さんを紹介してくださった。
突然の訪問に驚かれたようすだったが、卒論と副読本、そして宮座行事について主旨を申し伝えると、関連する本がいっぱいあるのですと奥の部屋から次々と出される。
訪問のきっかけとなった副読本。
村神主さんも編集人のひとりだったので話が弾む。
特に興味をもったのは平成4年発刊の帯解地区自治連合会編纂の「語りつごうくらしの文化帯解」だ。
田中町をはじめとして一昨年から取材させていただいている下山町に窪之庄町、山村町、柴屋町、今市町、池田町が対象地区。
氏神さん毎に年中行事が纏められている。
下山町でお目に掛かった当家祭は各町の氏神さん祭礼毎にある。
なかでも大晦日の歳神さんの砂道造りや福丸こっこ。
昨年末、大和郡山の伊豆七条町で行われていたものと同じ形態であると思われるが地区名が表記されていないので執筆者に聞かねばならない。
同本には資料として廃れている民俗行事が詳しく記載されている。
池田の六斎念仏、タイマツ行事と念仏に雨乞い太鼓踊り。
山村のかっぽれ踊りに雨乞いヒデ(シデ)踊りと六斎念仏だ。
なかでも池田のタイマツ行事は今でも行われていることを県文化財の先生から教えていただいたことがある。
早いうちに取材したいものです。
ちなみに田中町八王子神社の夏祭り太神楽は当時柳生の太神楽同好会が来ていたようだが3年前に高齢化と後継者不足で途絶えたという。
しかしながら頭家祭は形式を残しながら伝統行事として行っているそうだ。
日程は頭屋さんの都合で変化するが平成20年は10月26日。
頭家宅門口に鳥居を建てカマス、サトイモ、ショウガなどの神饌を供えて祟道さんを祀るという。
サトイモを供えることから頭家をイモドーヤと呼び、柳生の丹生神社の宮司を迎えて神事が執り行われる。
そのあと親頭家とこども頭家の「頭家子」が御幣を持って八王子神社までお渡りをする。
いずれにしても帯解の調査取材は長期間になることであろう。
(H20. 7.13 SB912SH撮影)