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無理な空港の24時間化

2019年08月05日 | 日記
 8月5日は仙台で七夕の前夜祭、盛大な花火大会がある。そんな日に岩沼市では『仙台空港運用時間延長に関する市民説明会』がありました。午後6時半から岩沼市民会館の中ホールにおよそ4~50人が集まりました。仙台空港の運行時間延長は宮城県知事の発想から始まっています。

 海外からのインバウンド対策として空港24時間化は、県内及び東北経済にとって経済効果があるとしているが、果たしてそうだろうか。仙台空港の交通状況は『アクセス鉄道』が午後11時半ころまで運行しているが、それが過ぎたらタクシーも走るか危うい状況です。

 深夜に旅客機で飛来しても宿泊施設など付近にありません。有名な『千年希望の丘』は有るが、津波が来たら避難のための丘がある公園で、宿泊どころか飲食施設もありません。

 岩沼市議会が主催の市民説明会は、宮城県と空港会社の担当者を迎えて行われました。まずは担当者から空港運行24時間化の説明を行い、その後質疑応答の予定でした。しかし、冒頭から波乱の幕開けでした。議会が示した終了時刻を8時半までと決めたからです。

 様々な質疑の中で市民は、24時間化を知ったのは最近だったとか、議会が特別委員会を作り本会議で市長に一般質問をさせないことに憤慨しているとかです。『地元の理解が必要だ』と言っている市長は居ません。

 「市民生活の最大の責任者が来ていないとは」「市に説明を求めてきたが、市長が来ていないとは」「市長が来て話を聞いてもらいたい、責任逃れだ」市民が怒るのはごもっともです。ほとんどの市民の意見は『音がうるさい』です。

 岩沼市議会最大会派『岩沼政策フォーラム』が、質問すらできない状況を作っています。市長を呼ぶ、呼ばない以前の問題なのです。深夜0時過ぎに無理をしてでも飛行機を飛ばせたいとしか思えてならない。

 議会事務局長が時間を気にして会館に打診したのか、委員長に駆け寄り耳打ちした後に、委員長が30分の質疑延長が宣言された。活発な質疑は13人になりました。ほとんどが絶対反対です。

 先の委員会であった空港周辺の、矢野目地区意見と多少違っています。矢野目地区は賛成できないとしながらも、住民に対する具体的な補償は何かを求めていました。今日はオール否定でした。安全安心を補償で求めることができない案件だということでしょう。

 県の担当者は『24時間化を前提に提案している』24時間化は無理がある。

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