その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

農薬の「功」と「罪」

2024-06-09 05:27:15 | 巡礼

2回目は「美白」のカブに仕上がりましたけど…

3月末に「カブ」の種を蒔き、4月末には葉が茂る…けれど、小さな害虫「キスジノミハムシ」が一匹?葉の周りを飛んでいるのは知っていた。葉の食害もさほどではなく、この程度なら大丈夫でしょうと高を括って放って置いた結果が「左側のカブ」であります。晩秋から初冬の栽培なら、活動が鈍るので薬剤を使用しなくても何とか乗り切れる、4月初旬ならまだ気温も低いし…残念、結果は食害を受けてしまい『見た目』も悪く、安くしても売れません。この虫が厄介なのは、ネットをかけても網目を通り抜けてしまい(体長2㎜程度)、さらに厄介なことに、幼虫は土中にいるからその存在が分からないのである。(土壌サンプルを実体顕微鏡で覗いてみようかしら^^;)2回目は、4月末に種を蒔き、発芽して2週間頃に殺虫剤(ダイアジノン)を散布しました。結果は、一目瞭然!
「甘くて美味しいカブなのに…」というオッカーに「今回のカブは肌がきれいだろう。」と自慢して、直売所の『きれいなお嬢さん』にも「前回と違って、肌がきれいでしょう?」と尋ねてみた。「そうですね。」と頷く彼女に「これが農薬を使用したという証拠です。」と言ったら、彼女は途端に無言になってしまいましたよ。彼女たちは、トウモロコシの先端に「メイガ」の幼虫が一匹動いていただけで大騒ぎである。(お客様に商品をお届けするには仕方がないことではあるけれど^^;)「無駄な農薬は使わない。」と宣言してみても、判断を誤るとこうした結果が待っている。植物の病気の場合は、病斑が出てからでは手遅れになってしまうので、予防的な散布も必要ですが、害虫に関しては大量発生しないかぎり、見つけてからの防除でも間に合うはず…しかし、「キスジノミハムシ」だけは、見えない分だけ予防的防除が必要なようである^^;


水田農業に変革を起こした「除草剤」…

さて、除草剤と言えば、「ベトナム戦争」時の『枯葉剤作戦(人間への催奇性)』という、これまた負のイメージが付きまとい、初期の開発商品は「魚毒性」という問題も抱えておりました。しかしねぇ…初夏の日盛りに、田んぼに四つん這いになって「ヒエ取り」してみなはれ。腰は痛くなるし、子どもの肌にはイネの葉先がチクチクと痛い過酷な作業でありましたよ。「有機農業(一部、特栽米という一発除草剤はOKという括りもあります。)」や「無農薬農業」実践者の方々は、今でも除草機械を手押しして頑張っていらっしゃる。(その行為を否定いたしませんよ…バカ高いお米と額の汗(重労働)を交換していると考えればね。それでも、国民の食料確保という観点からは、問題解決にはつながらないと思う。求める人(消費者)と作り手の志向が合っていれば良いんじゃないの…^^;)
はてさて、直売所で出品されている「スナップエンドウ」を『観察』したら、わざわざ「農薬未使用」というラベルが貼ってありましたよ。『おやじぃ』もほぼ農薬未使用なんですけれど^^; これから初夏に田んぼで「虫取り網」を振っているジジィは『おやじぃ』くらいなものである。(おいおい、虫取り網で防除しようなどと考えている訳じゃない^^;)イネの「出穂期」に被害が確定する「アカスジカスミカメ」etc.といったカメムシ類の発生状況を調べているだけなんですけれど…。「この程度なら心配なし」の判断は、一部「斑点米」となって、毎晩オッカーは斑点のついた粒を除いていますけれど…。(気にするなら仕方がない^^;)「無農薬だから、いびつで虫害もあります。」などと言ってのけるのは努力不足である。(事実、有機農業実践者の方々は、有機肥料と木酢液などで立派な作物を作られている。)「政府が『認可』している農薬ですから安心です。」などと主張するつもりもない…要らないものは使わないだけ、必要な時は使うだけ…これが『おやじぃ』なりの『ジジィの主張』でありますよ(笑)


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