その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(突き落とし)

2009-12-07 17:13:00 | 四十八手
本日の夢屋四十八手、決まり手は『突き落とし』であります。
日々のお題に困って、相撲の四十八手の決まり手をタイトルに拝借してから37日目でございます。「突き落とし」という技を説明する前に「はず」という状態を説明しなければなりませんが、「はず押し」とは手のひらを開いた状態で、相手の脇の下あたりを押すという押し相撲の基本形であります。この状態で身体を開き、相手を斜め下方に倒す技でありますが、相撲や柔道といった格闘技は、相手の押す力や体重移動を利用した複合的な技であり、これを無視して仕掛けた技は、「強引な〇○」と表現されることが多いようです。
           
冬を迎える準備さえ整えてしまえば、所在ない日曜日でしかなく、仲間たちの集まる釣り堀へ「岡ジャミ」になって参戦しようなどと考えておりました。(古老の百か日までは、釣りは禁じ手とされておりますので…)しかし、金曜日の晩に突然電話のベルが鳴り、遠い親戚が弔問に訪れるという連絡が入りました。血縁的には、さほど遠くもないのですが、過去の諸事情もあり、古老の葬儀の知らせは入れなかった相手であります。正直、不得意な相手、いやむしろ嫌いな相手であるからですが、弔問を断る理由もなく訪問を待つだけの日曜日となってしまいました。かれこれ40年も前の話になりますが、人の良い古老は従弟分である彼の年末資金の借金の申し入れを受け入れ、お金を貸したのですが、その結果、我が家は正月を迎えるお金が一銭も無くなるという憂き目を味わうこととなります。もう遠い昔のことではありますが、彼は礼を述べる訳でもなく、今の権勢を誇示するだけでありますので、少々胸糞が悪い相手というわけです^^;
           
一本100円程度の大根を畑の土に埋け、冬場の野菜を保存する。そんなチマチマした生活(結構、優雅な暮らしと思っておりますが)を毎年続けながら、人並みと言われるような暮らしができるようになりましたが、40年近くもグジグジと恨み節を持ち続けながら生きている自分も結構シツコイ人間です。いや、そうした反骨心とシツコサを持つ人間が、高度成長期を支えたような気もするのですが…^^;
人に傷つけられたことは良く憶えているものですが、人を傷つけていることに気付く人は少ないもので、一度、精神的な病を患った友人に、過去の行いを詰られた時は、正直たじろいでしまいました。(結果的には、彼の記憶違いではありましたが)そんなもので、自分の行いや言葉が人を傷つけているなど思いも寄らないことで、いちいち気にしていては、自分自身が病んでしまうことになります。余所様を『突き落とす』ことなく、恨み節のエネルギーは心の中に押し込めて、新たな春に芽吹くエネルギーに変えたいものです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夢屋四十八手(合掌捻り) | トップ | 夢屋四十八手(小股掬い) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

四十八手」カテゴリの最新記事